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独立して自分のお店を持つことに憧れを持っている人は多いでしょう。
しかし、サロンを経営するうえで大切なことを理解していないと、折角実力を身に着けてサロンを開業したのに、経営が上手くいかない可能性があります。
そこでこの記事では、独立してサロンを開業するにあたって大切なことやメリット・デメリットなどについて解説します。
独立するうえで理解しておくべきことは?
独立をしてサロンを開業する場合、場所選びと集客をしっかり行う必要があると言えます。
美容系サロンは資格を持っていなくても開業することができるため、色々な人が手軽にサロンを開業しています。
いくら高い技術力を身に着けているとしても、場所と集客方法にこだわりを持って経営しないといつになってもお客さんに来てもらえません。
まず、場所選びをするにあたって、開業する土地の特徴を考えましょう。
どれくらいの人口の街なのか、どれくらいの世代の人が多いのか、どれだけ栄えている街なのかの3点を特に意識することが大切です。
大都市圏で開業をする場合、大都市圏に住む人たちは自動車よりも電車で移動する人が多いです。したがって、駅から歩いて来やすい立地にすると良いでしょう。
駅構内の商業スペースも駅からそのまま利用することができるうえに居抜き物件が多くて便利です。
逆に地方で開業する場合、地方だと公共交通機関が発達していないことから自動車で移動する人が中心となっています。
自動車で利用しやすい場所として、幹線道路沿いが挙げられます。入り組んだ場所にあると、なかなか自動車で利用した際に店舗を見つけにくいので、この場合はなるべく幹線道路沿いの分かりやすい場所が良いでしょう。
美容サロンは比較的手軽に開業することができることから、顧客の取り合いが起こりやすい業界です。
したがって、他のサロンと差をつけることができる集客手段を考えるべきと言えるでしょう。
例えば、駅から近い立地の場合は仕事帰りでも利用しやすい時間帯である夜20時以降でも営業していたり、子育て家庭が多いエリアの場合はキッズスペースを設置したり、ターゲットを絞って、そのターゲットの悩みを解決できるサービスを提供することが大切です。
また、お店の宣伝も集客に含まれます。広告に関しては、古典的にチラシを配って宣伝するのはもちろん、インターネットでの広告もおすすめです。
チラシの場合は家のポストにチラシを入れる手間がかかってしまいますが、アットホームな雰囲気があるので、地域に根付いたお店を目指す際のアピール手段として良いでしょう。
ホームページを作成して、メニューを知ってもらったり、Facebook・Twitter・Instagramでお店を紹介したりすれば、ちょっとしたきっかけでこれらを見て店に来てくれるお客さんが現れるかもしれません。
独立するメリットは?
独立せずにサロンで雇われて働いている場合、サロンのオーナーの方針に従わなければいけません。
そのため、サロンの雰囲気があまり好きでなかったり、指定された施術方法があまり良いと思わなかったりすることもあるでしょう。
そこで独立して自分がオーナーとなれば、自分のやりたいようにサロンを運営することが可能になります。
したがって、独立をすれば自分が憧れていた理想のサロンを実現することができます。
また、独立した場合、店の決定権ももちろんオーナーである自分が持っていることとなります。
そのため、店の雰囲気はもちろん、取り扱う施術やサービスの価格、自分への給料も自由に決めることが可能です。
また、雇われて働く場合、出勤時間・退勤時間が決まっており、店の予約が入っていない場合でも準備などの仕事をしなければいけません。
しかし、自分のサロンの場合はその日の最初の予約の時間に間に合えば問題ないので出勤時間を気軽に変えることができます。
そして、頑張り次第で高収入が見込める点も独立のメリットと言えるでしょう。雇われて働いている場合は、基本給+歩合制であることが多いです。
しかし、基本給よりも歩合の比率が高く、お客さんからの指名を獲得しないと稼ぐことができません。
また、サロンの取り分もあるので、お客さんが高額な施術を受けてくれたとしても、その分が全て自分の手取りとなるわけではありません。
そのため、サロンで雇われて働いていて、いつになっても給与が上がらないことが原因で転職をしてしまう人も多いです。
それに対して、独立した場合はサロンの運営費用を確保することができれば、それ以外のお金を自分のお金にすることができます。
独立にはデメリットもある
独立して自分がオーナーを務めるサロンを開業すると、雇われて働く場合よりも自由になる部分が大きいです。
しかし、自分が経営者となる以上、お店を経営することのリスクも理解しなければいけません。
まず、サロンを開業する場合収入が不安定になってしまう可能性があります。
基本的に独立してサロンを開業する場合は、新規のお客さんに加え、元々働いていたサロンで自分が担当していたお客さんに来てもらって運営するのが一般的です。
しかし、元々働いていたお店でお客さんを確保することができなかった場合、0からお客さんを獲得していかなければいけません。
したがって、お客さんが来ないために、売り上げが0の日ができてしまう可能性を理解しておく必要があります。
既にお客さんがいたとして、最初のうちはお店に来てくれるものの、前に在籍していたお店に戻ってしまう可能性もあり得ます。
自宅でサロンを開業する場合は問題ありませんが、収入が不安定になり、サロンの賃料が払えなくなってしまうと、借金を抱えることとなってしまいます。
そうならないように計画性を持ってサロンを経営する必要がありますが、これがなかなか難しく、独立してもすぐに閉店してしまうサロンが多数存在しているのが現状です。
また、独立する場合、サロンの仕事を行ううえで必要な知識・技術に加え、経営や経理など事務的な知識も必要になります。
独立するということは、自分がサロンのオーナーを務めることとなるので、経営者として経営は必ず学ばなければいけません。
雇われて働く場合に比べ、学ばなければいけないことの量が増えることから、開業して間もない間は仕事に加えてサロン経営に必要な知識を勉強する時間を確保するために徹夜続きになってしまう可能性があります。
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