独立に必要な能力は「勇気」だけ。スキルなしで起業してもよい理由

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独立という人生の大きなイベントに対して、尻込みしてしまうのも無理ありません。

しかし独立するには能力が不足しているのではないか、もう少し経験を積んでからでも遅くないのではと決断を先延ばしにしていては、いつまで経っても独立はできません。

独立に大切なのは飛び込む勇気であり、最初の一歩を踏み出すことで全てがスタートするのです。

独立と自分を支える勇気

独立を尻込みする理由としてしばしば挙げられるのが、実力不足を理由としたものです。

独立を成功させるスキルが足りていないからというのは最もな意見に聞こえるかもしれませんが、ほとんどの場合は決断の先送りに過ぎません。

何事も最初の一歩が大切であるように、独立もまずは飛び込まなくては始まらないのです。また、事前に身につけた能力が独立後役立つとは限りません。

何が役立って何が役立たないのか、独立を成功させるパーツは、実際に独立しないと見えてこないのです。

もう一つ勇気が大切な理由として、年齢の問題が挙げられます。今この時が最も若い年齢であることは、誰にでも共通した事実でしょう。

独立の失敗というととても大きなミスに見えるかもしれませんが、その立て直しも若いほど容易になります。

失敗込みで考える必要はありませんが、万が一の事態に陥った時も、早めに独立した人物の方がリカバリーしやすいことは間違いありません。

勇気を出して飛び込むことは、将来的なリスクを軽減することにも繋がるのです。

勇気を出せない原因として、周囲の声も無視できません。家族や友人、あるいは会社の同僚から独立に待ったをかけられることで、独立に対して足踏みしてしまうのです。

もちろん、家族に黙って独立するのは避けた方が賢明です。

一緒に生活している以上、お互いの収入のことは把握しなければなりませんし、パートナーや子供に対して理解を得ることは大切でしょう。

しかし、友人や会社の同僚が反対している場合、耳を傾けすぎていると何も行動できません。

そうした周囲の反対を押し切って独立するのは、自分勝手なのではと考えるかもしれませんが、これは誤りです。

会社勤めであってもリストラなどリスクは避けられませんし、自分が退職することで業務に影響があるようなら労働環境に問題があります。

また、周囲が反対する理由として独立をするデメリットを並べるかもしれませんが、独立には確かなメリットも存在することも忘れてはいけません。

独立に踏み切れない人は周囲の気持ちを下げてくる声に流されるケースも多いので、そうならないよう注意しましょう。

なぜスキルなしでも問題ないのか

スキルを持っていれば、独立後の見通しを立てやすくなることは確かです。しかし、必要なスキルを全て用意していては時間が足りません。

むしろ、実践でスキルを身につけながら学んでいくことで、本当に必要なスキルのみを効率的に吸収できるのです。

何が必要なスキルで、何が不要なのかを見極めることすら、独立しないとわかりません。

わからない中独立を果たすことで、新しい仕事に忙殺される中自然と磨かれていくのが本当に必要なスキルなのです。

このスキルとは専門的な知識だけでなく、人との接し方や利益との向かい方なども含まれます。

また、必要なスキルの見極めが難しいということは、独立前に学んでいたスキルが全くの無駄になる可能性も否定できないということです。

独立に向けて半年かけて学んできたスキルが、いざ独立をすると活かす機会がほとんどなかった、となるくらいなら半年早く独立した方がお得です。

もちろん、事前に学んだスキルが役立たないと確定しているわけではありませんが、独立の経験がないままスキルの必要性を把握することはほぼ不可能でしょう。

本や伝聞から得た知識だけでは掬いきれない、独立後の生きた経験からくるスキルの取捨選択が重要になってくるのです。

独立後は孤独な戦いになると考えている方もいるかも知れませんが、実際には多くの起業家が周囲のサポートを受けて独立を成功させています。

過去同じ職場で働いていた人が思いもよらぬ形で助け舟を出してくれたり、新しい出会いがきっかけとなって成功する要因となるのです。

これはスキル云々だけでは測れない要素であり、独立を実際に行うような勇気ある人をサポートしたいと考える人は少なからず存在します。

もちろん、その人達の心を動かす熱意や努力は必要になりますが、必ずしもスキルだけが結果を左右するわけでないことは確かです。

独立後も学び続ける大切さ

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独立とスキルの関係において重要なのは、決してスキルが不要というわけではなく、スキルを学びながら独立することが大切ということです。

勇気を持って新しい世界に飛び出しても、自身をアップデートし続けない人は長続きしません。

独立をしていきなり大金が転がり込んでくることもありませんし、苦しい中でも新しく学び続けられる人が独立を成功させます。

独立してしばらくは、休む間もなく働き続けることになるでしょう。心身ともに疲弊しながらも、常にアンテナを張って情報を収集し、売上を伸ばす努力を怠らないことが大切なのです。

また、独立後は否が応でもスキルを磨かなければならない状況が続きます。

サラリーマン時代には管理したことのないデータを扱ったり、プレゼンを成功させる能力も磨かなければなりません。

全ての人がスキルをアップデートせざるを得ず、スキルを磨く最高の環境が整っているのです。

場合によっては、今まで自分が苦手としていた分野も学び磨かなければなりませんが、それも自分を成長させる試練の一環です。

今まで触れてこなかった分野に触れて、自分の新しい可能性に気がつくこともあり得るでしょう。

特に独立後は、自分の働きが収入に直結します。闇雲に働くのではなく、学びながら働くことで、徐々に利益に繋がる能力を身につけられるのです。

ある程度事業が軌道に乗ったとして、その後スキルのアップデートを疎かにしていては、いつの日か手痛いしっぺ返しを食らう可能性が高まります。

独立の面白いところは、学んだスキルが結果となって現れる有意義さであり、その楽しさを忘れないことが大切です。

反対に、アップデートを継続する覚悟がないまま起業しても、その事業は長続きしない可能性が高いので注意しましょう。

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