独立後のバイトはNG?起業家が本業以外でお金を稼ぐのはいけないことなのか

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起業家として独立した後は本業に専念しバイトはしたくないものですが、現実には本業以外にバイトをしないとやっていけない場合もあります。

本業にできるだけ悪影響の出ない範囲でバイトを入れるには、バイトの職種選びが重要なポイントになります。

できれば本業にも貢献できるようなバイトを選びたいものです。起業家のバイトの選び方について考えてみましょう。

起業家にバイトは許されるのでしょうか?

いったん起業家として独立した以上、本業以外のバイトはしたくないものです。

しかし経営を開始してすぐ収益が望めるわけも無く、誰でも最初は資金繰りに四苦八苦し、どうしても本業だけではやりくりがつかないという事態に陥ることは多々あります。

たとえば集客が安定しにくく浮き沈みの激しい飲食業においては、自分の店を閉めた後夜中にパチンコ屋の清掃バイトをしている個人事業主が少なくありません。

どんなに本業の経営が苦しくても重なる借金を覚悟でバイトは絶対しないというプライドの高い起業家もいるかもしれませんが、空き時間を利用して無理なくできるバイトがあるならバイトを絶対禁止する理由はありません。

インターネットが発達しグローバル化が進んだ現代においては、パチンコ屋の深夜清掃のような単純労働以外にも負担が少なくパソコンひとつあればできるバイトが見つけられるので、起業家がバイトを敬遠する理由は徐々になくなってきています。

起業家による賢いバイトの選び方

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独立した起業家はみなそれぞれ自分の得意分野というものがあるはずで、バイトにもその専門領域が生かせれば願ったりかなったりと言えるでしょう。

クラウドソーシングで自分の得意分野に関する情報を提供できるクライアントを見つけられれば、自分が経営上直面している厄介な問題も現場の生々しい体験を伝えられる材料となり、苦労がお金の種になりうるのです。

クラウドソーシングでは、自分の収集した情報、自分で開発した商品やデザインをクライアントに提供できる場です。

クライアントから求められれば文章力が無くても自分が自信を持って勧められる商品やデザインを写真や機能をアップすることにより、世間からの注目を集めることができます。

最終的に本業に関するイベントを計画し、協賛者を募ることも可能です。

このように本業とタイアップした副業は、結局はほとんど本業の範疇に含まれるとも言えるので抵抗なく関わることができます。

また本業と全く無関係の分野であっても、パチンコ屋の深夜清掃のような単純労働とは異なり肉体的負担の少ないネットサービスであれば、自分の興味のあるジャンルを検索してクライアントの要望に応えられる趣味やスキルを紹介することで収入が得られる場合もあります。

本業以外の分野に頭を使うことは脳の活性化に有効であり、結果として本業においても柔軟な思考が可能となって機動力のある経営ができます。

バイトに熱中するあまり本業を疎かにしないために注意すること

起業家のバイトが単純労働しかないという時代は終わりました。バイトもクリエイティブで充実感達成感を十分得られるものがネット上に多数見受けられます。

バイトも職業上の価値が向上してきた反面、本業より魅力的となって本業をないがしろにしてしまう遠因ともなりうることを忘れてはいけません。

起業家として独立した以上、選んだバイトが本業にも役立つからと言って本業を疎かにしては本末転倒です。

起業当初は収益が上がらずバイトの方が遥かに効率が良いので、負担の少ないバイトであればあるほど、どうしてもバイトに熱心になってしまう傾向があることも否めません。

こうしてバイトに熱中してしまった時は、本業の起業理念を忘れてしまっているときです。

起業する際には起業理念に基づき通常綿密な事業計画を立てていたはずで、その中には撤退時期も決めてあったはずです。

当初の期待通りうまくいかなければ、相当期間経過後に事業を撤退するのはどの業種でも当然の前提です。

撤退時期までに芽が出るよう事業計画を立てるものですから、バイトもその事業計画に沿って赤字をどの程度まで補填する目的で行うかを予め決めておく必要があります。

バイトが儲かるからと言ってどんどん拡張するのは禁物です、予想外にバイトの収入が上がっても、あくまでも本業の赤字を埋めるためだけだということを忘れてはいけません。

さらにバイトで本業の赤字を埋められるからといって、本業の収益が一向に上がらないのにいつまでもだらだらバイトを続けるのもやめましょう。

それではフリーターが趣味で本業ごっこをしているのと変わりません。

はっきり言って撤退時期までバイトを続けなければならない経営になっているとしたら、残念ながら本業は軌道に乗り切れずに終わったと言わざるを得ません。

本業で食べていけないとわかったなら、さっさと撤退して新たに他の業種で人生を賭けられるものを見つけて新規起業すべきです。

新たな起業にともない従来のバイトをそのまま継続することは経営上大きなアドバンテージですが、今度は前回の失敗の反省に基づきバイトに関わる時間と労務提供の制限を設けておきましょう。

本業との関係でバイトをどのように位置づけるか?

企業家として独立した以上、バイトにおける専門家を目指すわけではないことは自明の理です。独立事業主としてバイトを雇う立場になることを目指すべきです。

やむを得ず起業家が自らバイトに手を染めざるを得ない場合にも、将来本業で雇うべきバイトにはどのような仕事をしてもらい、どのような資質の人材が求められるか、そのような人材はどこで発掘できるかということを考えながら関わることが重要です。

自分の将来像をしっかりと描いている起業家は、こうした構想を常に忘れずあらゆる事象を自分の本業の発展と結びつけて考える習慣を持っています。

そもそもバイトの方が楽に儲けられるからとバイトばかりに専念してしまうような起業家は、本業に対する思い入れや使命感がなく、起業家失格です。

バイトとして上司に仕える立場になったら、その業界で使用者がどのような原理でどのような経営を行っているか勉強できる場を与えられたと思って職場に赴くべきです。

ネット上のバーチャルな関係であっても、クライアントからの指示を通じて社会で仕事上求められる能力を把握し、背景にある需要を分析して自分の資質を高めるためにバイトの時間を利用すべきです。

このようにバイトは企業家にとって毒にもなれば本業を生かす特効薬にもなります。

利用する量や使い方を間違えたり、本来の本業に課せられた使命をなおざりにすると、バイトなんかするのではなかったという後悔の原因にしかなりません。

勤労者として上司の命令のままに労働するバイト生活を嫌って独立開業したのなら、バイトはあくまでも一時的カンフル剤として位置づけ、適度な距離感をもってうまく付き合うようにしましょう。

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