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独立して仕事をするとなったとき、前職と同業種での独立を考える人は多いでしょう。
しかし、さまざまな理由から同業種での独立を望まない場合はどうすればいいのでしょうか。
世の中には、経験がない状態で一からのスタートでも、ビジネスとして成り立つ仕事がたくさんあります。ここでは、未経験からでも独立可能な仕事や職種について解説します。
独立は経験がなければできない?未経験からの独立は難しいって本当?
独立して仕事をするということは、自分が経営者になるということです。
この事実だけを考えると「経営者たるもの、その仕事を知らなくて何ができるのか」と思うかもしれません。
確かに、経験がある仕事で独立することはハードルが低く、準備にも多くの時間を費やさずに済むなどのメリットがあります。
実際に仕事を始めても、新たに知識を習得する必要に迫られないため、一定のやりやすさを実感できるでしょう。
一方、独立するすべての人が経験のある仕事を望むわけではありません。
前職と同業種となればさまざまな思惑が交錯しますし、トラブルが起こりやすいといったデメリットもあります。
その点、経験がない仕事はそのようなデメリットは皆無です。現状、多種多様な分野で未経験からの独立を果たし、活躍している人はたくさんいます。
彼らの様子からわかるのは、未経験からの独立は十分に可能であるということです。
しかし、独立は何の努力もなくして成し遂げられることではありません。会社員とは異なり、自身の業績なくして収入を得ることはできないのです。
そのため、安定した収入を得るためには相応の努力が必要になります。
具体的には、その業務を行うために必要な資格を取得することやスキルを磨くこと、場合によっては身を粉にして勉強するといったことも出てくるでしょう。
未経験からの独立が難しいといわれるのは、開業までの準備に時間と労力を要することにあります。それらを乗り越えれば、未経験からの独立であっても問題はないでしょう。
未経験からの独立を希望するのなら、こんな職種を検討してみよう
未経験でも独立して仕事ができる職種は、実にさまざまです。
まずは、フランチャイズ経営が挙げられます。コンビニや化粧品販売、エステなど、本部が準備した看板やマニュアル、物流システムを使って経営していくスタイルです。
売上のなかから本部へロイヤリティを支払い、残金が自分の収入となります。
この業種のメリットは、自分で看板を用意したり、マニュアルを整備したりする必要がないこと、既存の物流システムでの経営が可能であることなどです。
所定の初期費用を支払えば、あとは経営者として店を切り盛りしていくことになります。
行政書士や不動産業などの仕業も、未経験でありながら安定した収入を得られる職種です。
そもそも、これらの仕事は資格を取得した人のみができる業務であり、職歴などはほとんど関係ないといっても過言ではありません。
たとえば、行政書士の資格を取ることができれば行政書士として仕事をし、対価をもらうことができます。そのため、まずは開業前に資格を取得することが必須条件です。
仕業の資格取得は容易ではなく、一般的にかなりの時間を要するといわれています。
しかし、資格取得後の権威は大きく、報酬も高い職種であることが多いため、高収入を狙うのであれば検討してみる価値があるでしょう。
独立を希望する人のなかには、会社へ出社せずに在宅で仕事をしたいというケースもあります。
結婚や出産を機に、これまで勤めていた会社への通勤が難しくなったとか、そもそもグループワークが苦手という場合は、独立して在宅ワークで生計を立てることを検討する人もいるでしょう。
端末が普及している現代では、ライティングや編集の仕事を請け負い、在宅で収入を得るという働き方も浸透してきています。
始めのうちは満足のいく収入に届かなくても、ライターや編集者としての実績を積み、スキルを磨くことで高収入を狙うことも可能です。
フリーランスエンジニアも独立開業において人気の高い職種です。設計やプログラミングの技術を持っている人にとっては、非常に魅力的な職種といえるでしょう。
他にも、ハンドメイドの作品をインターネットで販売する、ネットショッピングを開業するといった、通信技術を利用したビジネスをする人も増えてきています。
また、少しテイストは異なりますが、歌手や司会、ダンスなど芸能系も、その仕事の経験がなくてもレッスンを積み、プロとして働くことは可能です。
このように、未経験からの独立であってもできる仕事はたくさんあります。自分が目指す独立後の姿を想像して決めるといいでしょう。
独立するために何ができる?今から準備を始めよう
独立は、それに向けての準備から始まります。フランチャイズの経営者を目指すのなら、未経験OKのフランチャイズ情報を探しましょう。
なかには経験者のみという条件があることもあります。初期費用が必要な場合は、資金を調達することも必須です。
仕業を目指すのなら、とにもかくにも必要な資格を取得することです。仕事を辞めて大学へ入り資格を習得しようと考える人もいるかもしれませんが、仕業資格の多くは学歴の条件がありません。
どのような方法で知識を習得するのか、自分に合う方法を検討しましょう。
ライターや編集者、フリーランスエンジニアなどの職種は、未経験であっても業務をこなして報酬を得ることはできるものの、受注がなければどうにもなりません。
実績によって発注するか否かを決めるクライアントは多く、経験よりも実績があることが重要になります。
始めから自分でクライアントに営業をかけても実績がないことを理由に受注に至らないケースも多いでしょう。
まずはクラウドソーシングで実績を積んでから独立しても遅くはありません。
極端な話ですが、独立すること自体は誰にでもできます。税務署に開業届を提出し、受理されれば手続きは完了です。
株式会社の起業であっても、資本金1円で登記することができます(2019年3月時点)。しかし、看板を掲げていればクライアントが集まってくるわけではありません。
また、実績がないうちはどれほど真摯に対応しても信頼に結びつかず、苦しい思いをすることもあるでしょう。
そんなとき、独立前の準備が十分であることは事態を好転させる重要な要素になります。
独立後、軌道に乗るまでの期間をなるべく短くするためにも、できることから独立の準備を始めましょう。
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