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昨今では新しい企業のスタイルとしてJターン起業が注目されています。Jターン起業では生まれた土地と就職した土地のどちらでもないところで起業します。起業を成功させるのは決して簡単ではありませんが、Jターン起業だからこその強みもあります。
Jターン起業を成功させるためのポイントについて詳しく解説していきます。
Jターンだからこその強みを生かす
Jターン起業では、自分が生まれ育った場所と就職した場所のどちらでもないところに起業をします。地元、就職地、起業場所という3つの土地のことをよく知っておくことが重要となります。
まずは地元で育った時にどこに素晴らしさを感じたか、どういった不便があったかを思い出しておきます。その後、就職した都市部のメリットやデメリットを振り返ります。それらの印象や情報をもとに、これから起業する地方についても詳しく調べていきます。地元の良さ、都市部の良さの両方を、起業する場所に反映することが出来れば成功率を高めることが出来ます。
もちろん、起業する地域の特色を存分に生かすことも大切です。Jターン起業の場合は基本的に自分が初めて住む場所に企業を起こすことになります。それゆえに深く知ることが出来るように努力することが欠かせません。
助成金や補助金をもらう
自治体では地方活性化を実現するために地方での起業を促進しています。
その1つの制度が助成金です。起業をする際には様々な費用が必要となるので、補助金は大きな助けになります。助成金の額や内容については自治体によって異なりますが、ある程度共通した条件もあります。その1つは地域の住民票を持ち、3年以上定住する予定があることです。
つまり、Jターン起業において助成金を受け取るためには住民票を取得しておく必要があります。住民票の取得自体は難しくありませんが、助成金の申請よりも先に行うことが重要となっています。
また、その地域内で雇用を創出できることや、他のエリアとのネットワークを持っていることも助成金の条件となる場合があります。地域に貢献する企業が生まれる可能性があると判断されれば、助成金を受け取れる可能性が高まります。
それぞれの地域ならではの助成金が用意されているケースもあります。例えば兵庫県では女性の起業家に向けての支援を実施しています。自治体が用意している助成金を調べることで、自分に適用される助成金が見つかることも珍しくありません。
ただし、業種によっては助成金がもらないケースもあります。例えば病院や法律事務所の設立などは助成金申請の対象外となっていることが多いです。
勝算がある起業をすることが大切
起業をするということには時間も費用も掛かります。中途半端なJターン起業をしてとん挫してしまった場合には、地域にも迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。それゆえに勝算を持って地方に行くことが大切です。その地域へのマーケティングを行うことも重要となります。
例えば都市部で企業に勤めていた方がJターン起業をすると、その地域の人口に驚くことも少なくありません。都市部と地方では有効となる手法が大きく異なることもあります。見切り発車にならないように詳しく分析しておくことが大切です。
Jターン起業はUターン起業とは異なり、自分で選んだ地方で企業を作ることになります。その地方で起業をする理由が必ずあるはずです。その理由を明確に持つことが成功の可能性を高めてくれます。例えば、学生時代に修学旅行で訪れた土地に魅力を感じ、その20年後Jターンでの起業先に選択するケースもあります。そこで感じた魅力を企業を作る際にどう生かすかが重要といえるでしょう。
地域に貢献する意識を持つ
Jターン起業においては地域を選ぶことになります。それぞれの地域を選ぶ理由としては、ビジネス的に勝算があること、その地域が好きであること、0からチャレンジしたいことなどがあげられます。
地方自治体にとって起業家はその地域の雇用を創出してくれる重要な存在です。だからこそ助成金や補助金を用意しています。
起業家としてビジネス的な勝算を持つことは大切なことです。Jターン起業においてはそれに加えて地域へと貢献する意識を持つことも重要となります。
地方の中には人口も企業も少ないところが珍しくありません。そこに新しい企業が出来るということは地域の住民の方にも影響を及ぼす可能性があります。地域から好かれる企業にならなければ長く続けていくことはできません。それゆえに地域に貢献する意識が必要となります。
地域密着のサービスを行えることは地方での起業の強みとなっていきます。地域の方々からの印象は企業の業績にも直結します。助成金などが税金から支払われていることも忘れず、地域の役に立つ企業を生み出すことが大切です。そのことが結果的に企業としての大成功を生み出すことにもつながります。
人数が少なくても成功できるビジネスを行う
地方で起業する場合は人口の関係上、どうしても人手をたくさん集めるのが難しくなります。少なくとも起業から1年は少数体制でビジネスを行っていく必要があります。それゆえに少ない人数でも行えるビジネスモデルを確立することが大切です。
都市部にある企業と同じことをしても、人数や規模の関係で勝つことは困難といえるでしょう。しかし、それぞれの地域の特色をうまく引き出し、人数が少ないことがデメリットにならないように努めれば成功を収められる可能性が十分にあります。
Jターン起業ではそれまでに得た経験を生かすことが大切です。 どんな場所に起業をしたとしても不測の事態は発生してしまいます。Jターン起業ではそれまでに住んだことがないエリアで起業することが多いので、一層不測の事態が発生しやすいともいえるでしょう。
不測の事態はある程度起こるものとして把握し、備えておくことが重要となります。何段階か作戦を用意しておき、1つ目の作戦がだめだったら2つ目、それもダメだったら3つ目というように準備に準備を重ねておくことが有効です。
起業は1人で行うこともありますが、企業が生まれればその影響は自分以外の人間にも及ぶことになります。影響力を決して過小評価することなく、責任感を持って起業することが重要といえます。将来的なビジョンを持って、経営を開始するようにしましょう。
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