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フランチャイズはオーナーになったことが無い人でも手軽に店を持つことができるシステムです。しかし、フランチャイズの仕組みを深く理解しないままフランチャイズ経営を始めようとしている人もいるでしょう。特にフランチャイズの仕組みを理解していない場合、後に本部とトラブルになってしまう可能性があります。
そこでこの記事ではフランチャイズの意味と仕組みについて解説します。
フランチャイズの意味は?
フランチャイズとはフランチャイズ本部に対してロイヤリティを支払うことで商品や店名、サービス提供のノウハウなどを使用する権利を受け取って店を経営する方法のことを言います。フランチャイズの例としてコンビニエンスストアやファミリーレストランなどが挙げられるでしょう。
これらの店はオーナーが経営のノウハウを持っていなくてもフランチャイズ本部が仕入れや販売などに関してアドバイスをくれるので安定して利益を生み出すことができ、成功率も7割程度とかなり高いです。
フランチャイズに似た経営手法に業務委託があります。業務委託は企業が行っている業務のうちの一部を他社に委託する方法のことを言い、フランチャイズの場合はフランチャイズ側がロイヤリティを本部に支払いますが、業務委託の場合は委託されている側が業務委託費を受け取れます。
また、業務委託の場合はフランチャイズとは異なり、経営のノウハウなどを教えてもらうことができません。その代わり経営の自由度が高く、フランチャイズは経営初心者向けなのに対して業務委託はある程度経営の経験がある人向けと言えるでしょう。
フランチャイズの仕組みを初心者向けにわかりやすく解説!
フランチャイズの仕組みは、フランチャイズ本部に対して加盟店がロイヤリティを支払う代わりに商標の使用権や商品・サービスを販売する権利を受け取ることができたり、本部が今までに培ってきた経営のノウハウを教えてもらえたりします。
セブンイレブンを例とすると、セブンイレブンのオーナーはセブンイレブンの社員ではなく、地域の資産家などセブンイレブンとは関係が無い人であることが多いです。
オーナーがセブンイレブン本部とフランチャイズ契約を結び、本部に対して利益の何割かをロイヤリティとして支払う代わりに社員を派遣してもらったり、地域の特徴を分析して利益を生み出すにはどうすれば良いのかアドバイスを受けたりしながら経営を行っています。
フランチャイズを展開している企業は基本的に大企業です。大企業もスタートは小さな会社であり、そこから大企業になり、安定して事業展開ができるようになるまでに培ってきたノウハウを教えてもらうことができるのは経営初心者にとってとてもメリットが大きいと言えるでしょう。
フランチャイズはメリットだけでなくデメリットもある
フランチャイズの大きなメリットとして店を経営した経験が無くてもフランチャイズ本部のサポートを受けながら店を持つことができる点が挙げられます。
店を経営する場合、経営に失敗すると莫大な借金を抱えてしまうリスクを伴いますが、憧れだけで気軽に開業して失敗してしまう人はかなり多いです。そこでフランチャイズなら既に経営のノウハウを持っている企業が利益を生み出すにはどうすれば良いのか定期的にアドバイスをしてくれるので経営に失敗するリスクを軽減することができます。
また、先ほど解説した通りフランチャイズ展開をしているのは大手企業ばかりです。
大手企業のサービスはすでにネームバリューが確立されています。 新規開店の店が近所にできた際、サービスの質がわからないので入るかどうか迷う人が多いです。しかし、ネームバリューがある店が近所に新しくできた場合は既に別店舗を利用したことがあったり、知名度が高いのでサービスの質が高いと既にわかっていたりするので迷わずに安心して利用できるでしょう。
このようにフランチャイズなら人々からサービスに対する信頼を確立できているので、顧客を獲得しやすいです。 ただ、フランチャイズにはデメリットもあります。
基本的にフランチャイズは契約を結んで利益を生み出すことができなくてもロイヤリティを支払わなければいけません。そのため、無理なく支払うことができるロイヤリティが設定されている店を選ぶべきでしょう。
また、フランチャイズは経営の自由度が低いです。フランチャイズの中でも1店舗だけサービス内容が全然違ったら利用者は困惑しますし、サービスの質が悪かったらネームバリューも下がってしまうでしょう。そのような事態を防ぐために仕入れ先や仕事の取り組み方など様々な面において制約が設けられていることが多いです。
フランチャイズには色々な業種がある!
フランチャイズと言われるとファミリーレストランやファーストフードなどの飲食関連業やコンビニエンスストアなどの小売業をイメージする人が多いでしょう。しかし、それ以外にもフランチャイズにはたくさん種類があります。
まずフランチャイズに多いのが学習塾です。公文式は学習塾のフランチャイズの例として有名でしょう。それ以外にも大手学習塾の名前を借りて家や公民館などで開かれているものはフランチャイズであることが多いです。
次にフランチャイズが多い業種として携帯電話販売店が挙げられます。携帯電話販売店は家電量販店の中にある店舗以外に1つのキャリアだけのショップや複数のキャリアを取り扱っている店舗などがあるでしょう。その中でも複数のキャリアを取り扱っている店舗はフランチャイズであることが多いです。
それ以外にもクリーニング店やエステ、買取店などフランチャイズには様々な業種があります。たくさんある業種の中から自分に合う業種を見つけ、フランチャイズ経営を始めてみましょう。
フランチャイズ店舗を開業するまでの流れを紹介
まずフランチャイズに興味を持ったら、興味を持った店から資料を取り寄せましょう。基本的に電話・メールで取り寄せることができる店が多いです。
資料を取り寄せ、フランチャイズシステムの内容を確認したら実際に店舗や会社を訪れ、フランチャイズ経営をするにあたって不安な点やわからない点を担当者に聞きましょう。
フランチャイズ経営を行う際にはある程度の資金や社会的信用が必要です。そのため、審査が行われます。審査に必要な書類は担当者から説明があるので、必要書類を提出しましょう。 審査に通ったら契約内容の確認をします。
契約内容の確認に際し事業概要や契約内容をしっかり説明することが義務付けられているので、説明を聞き、少しでも自分が不利になる内容があれば担当者に聞きましょう。そして契約内容に納得できたらフランチャイズ契約を結びます。
フランチャイズ店舗を開業する際、店舗選びからスタートします。店舗選びに関しては既に自分で空き店舗を持っている場合そこを利用することが多いですが、そうでない場合はフランチャイズ本部のアドバイスをもとに開業する場所を探します。
場所が決まったら開業するために必要な従業員・オーナーの研修や認可申請、近隣地域への宣伝などを行います。
そしてこれらが終わって準備が整ったらいよいよ開店です。その後は契約期間が満了するまで本部からアドバイスを受けながら店舗を経営することとなります。
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