学習塾をフランチャイズではじめるメリット・デメリット

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学習塾をはじめる方法は主に2種類あり、その1つが個人経営でもう1つがフランチャイズ経営です。

ここでは、学習塾フランチャイズの仕組みやはじめる前に知っておきたいメリット・デメリットを紹介します。また、学習塾フランチャイズに必要な経費や個人経営との違い、フランチャイズの選び方も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

学習塾フランチャイズの仕組みについて

フランチャイズは商標の使用権などを提供する本部のフランチャイザーが、短期間でチェーン展開をするために外部資本を利用するというビジネスモデルの1つです。商標などの権利を受ける側を加盟店といい、加盟店はフランチャイジーと呼ばれることがあります。

一般的に加盟店は本部と契約して店の看板やサービス、商品などを使用・販売する権利をもらい店舗経営を始めます。加盟店は商標などの使用権の対価として、本部に加盟金を支払うのが一般的です。加盟金はロイヤリティとも呼ばれ、多くの場合定額方式や売上歩合式などで支払われます。

コンビニエンスストアや飲食店などで適用されることの多いフランチャイズですが、学習塾でも適用するところが増えています。

学習塾フランチャイズをはじめるには、まずフランチャイズオーナーを募集する学習塾を見つけ説明会などに参加します。その後本部が設ける面接やテスト、現場実習などを受けて合格すると、加盟店として契約を結べるという仕組みです。ほとんどの場合、加盟契約をすると開業前に備品の提供や研修、広報活動などさまざまなサポートを受けられます。

学習塾フランチャイズのメリット・デメリット

学習塾フランチャイズを経営するメリットの1つが、本部である学習塾のブランド力を活用できることです。有名な学習塾の看板は信用力も高く、ブランド名だけで生徒を集めることも期待できます。また、本部の経営・学習指導のノウハウを学べるほか、物件探しや教室のレイアウトまで開業に必要なサービスは一通りパッケージ化されています。

募集広告もサポートされるため、全てを自分で手配するといった手間が省けるでしょう。学習塾の経営が初めてだという場合でも、さまざまなノウハウを学べ安定した経営が期待できるのがフランチャイズのメリットです。

学習塾フランチャイズにはメリットばかりではなく、いくつかのデメリットも存在します。まずデメリットの1つとしてあげられるのが、ロイヤリティを支払う必要があることです。利益があまりないときでも支払いが発生するため、開業間もない頃などはロイヤリティの支払いだけで経営を圧迫することもあります。

また、教材などが指定されていることも多く、自由に設定できないのがデメリットの1つです。広告宣伝も定期的に行うよう義務化されていることがあります。指定や義務が多く、経費の削減がしづらいのもフランチャイズの特徴です。

フランチャイズ経営に必要な初期費用や経費

習塾をフランチャイズではじめるために必要な初期費用は開業資金と加盟金です。

開業資金は学習塾を開校する物件や備品の購入などで必要となります。本部である学習塾によって設定している金額は異なり、100万円台の低資金で始められるところもあれば1,500万円ほど必要なところもあります。

また、最初に支払う加盟金も学習塾によって異なることがほとんどです。加盟金が0円という学習塾もありますが、多くの場合150万円から300万円ほどの金額が設定されています。

また、初期費用のほか経営を始めるとロイヤリティの支払いも発生します。ロイヤリティの設定も学習塾によってさまざまです。授業料や入学金に一定のロイヤリティを設けているところもあれば、売上の10%など売上歩合方式を採用しているところもあります。

個人経営とフランチャイズ経営の違い

学習塾をはじめる際には、フランチャイズだけではなく個人経営という形で開業する方法もあります。

個人経営の場合、フランチャイズ経営とは違い物件選びや教材の用意など、全て自分で準備する必要があります。広告宣伝も個人で行う必要があるため、ある程度のノウハウがないと生徒を集めるのは難しいです。

開業から5年経過したときの存続率がフランチャイズは約70%なのに対し、個人経営は約25%です。フランチャイズと比べ開業のハードルが高い個人経営ですが、経費を抑えられるというメリットもあります。教材や広告宣伝の方法は選べるため節約しやすいほか、加盟金を支払う必要もありません。また、ロイヤリティの支払いもないので売上を全て塾の収益にすることができます。

フランチャイズ展開している学習塾

フランチャイズ展開している学習塾はいくつかありますが、その1つがやる気スイッチで有名な個別指導のスクールIEです。スクールIEは設立から40年以上にわたる学習指導の実績を持ち、全国に1,200以上の教室を展開する学習塾です。加盟すると開校から3カ月間は、プロによる手厚いサポートを受けることができます。

ITTO個別指導学院もフランチャイズ展開をする学習塾の1つです。自分で勉強する力の養成をモットーに、7つの習慣Jなどを導入し長年指導を行ってきた実績を持っています。加盟金がかからず、初期費用を抑えた開業をサポートしているのが特徴です。

個別指導Axisは、40年以上の指導実績と全ての都道府県に教室を持つ学習塾です。Axisでは映像講座やオンライン指導などを取り入れており、地域密着型のサービスを中心に展開しています。加盟すると約1カ月間の実践型OJT研修や、開業後は毎月訪問などのサポートが受けられます。

フランチャイズ展開している学習塾として、個別学習のセルモもあげられます。PCを活用した学習システムを導入する個別学習のセルモは、低資金で開業できる学習塾です。PCを利用することで人件費や教材費を削減できるほか、加盟金も安く設定されています。

フランチャイズを行っている学習塾の選び方

フランチャイズを行う学習塾を選ぶ際は、複数の塾を比較してみることが大切です。ど

のようなサポートを行っているのかは、学習塾によってそれぞれ違います。例えば地方で開業して地域に密着した運営を目指す際に、全国均一のノウハウしかない本部を選ぶと後々意見が一致しなくなる可能性があります。そうなるとサポートが足かせとなることもあるため、自分の方針と一致した学習塾を選ぶのが重要なポイントです。

また、学習塾はブランド力によっても必要とする開業資金が異なります。ブランド力のある塾は開業資金が高く、あまり知名度のない塾は安いことがほとんどです。安いという理由だけで決めてしまうと、思うように生徒が集まらないこともあるため注意する必要があります。

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