目次 [非表示]
在庫なしのフランチャイズビジネスであれば、短い準備期間で開業できます。
独立して起業したい人にとって、低リスクで開業できる有効な手段の一つです。
ここでは、数あるフランチャイズ中で在庫なしのビジネスを選ぶメリットを説明します。
近年、在庫なしで進められるフランチャイズも多様化の傾向が見られます。
どのような種類があるかその事例もご紹介します。
在庫なしのフランチャイズで起業するメリット
在庫なしのフランチャイズビジネスでは、具体的にどのような点がメリットになってくるのかを説明します。
在庫を抱えなくてもビジネスで利益を上げることは可能です。
在庫を抱えるときより少ないリスクで高い利益率が見込めます。
そのことを前提として確認していきましょう。
少ない資金で開業できる
在庫なしのビジネスであれば、事業を稼働させるために在庫を準備する必要がありません。
つまり、開業時点で何かを仕入れるコストが不要になるということです。モノが必要ないのですから、店舗スペースも少なくて済みます。
場合によっては、店舗すらいらないというケースも少なくありません。
したがって、店舗のスペースにかかるコストも少なく、もしくはゼロで済ませられるのです。
固定費が削減できて利益率が高い
事業を運営していくにあたって、仕入れコストやスペースにかかる固定費も発生しないことになります。
固定費が発生すると、随時、経理や事務処理を行う必要があります。
在庫の流れがないのであれば、それらの手間も発生することはないのです。
必然的に、売上に占める経費が少なくなるわけですから高い利益率が見込めます。
将来的に扱う業務量が増えても、処理のためだけの人材コストも不要です。
売れ残りによる損失リスクがない
在庫があると、常に売れ残りや不良在庫が発生するリスクが伴います。
不良在庫が出るとそのまま損失につながってしまうのです。
それらを管理するために、常時在庫チェックを行っていかなければなりません。
在庫がなければ、煩雑な管理作業も、無駄なコストが発生することもないのです。
在庫が理由でビジネスが停滞したり、破綻してしまう心配もないのです。
フランチャイズ本部の看板とノウハウが使える
本来、在庫なしで運営していけるビジネスの収益率は、フランチャイズでなくても高くなります。
「フランチャイズ」であり「在庫なし」の条件の起業には、両方のメリットが得られるのです。
フランチャイズの本部は、すでにうまくいくビジネスモデルを確立しているので、それを使っていけることは大きなメリットです。
知名度や経営ノウハウを使えることがフランチャイズの特徴です。
そのためフランチャイズは、その事業内容について未経験でも、経営がはじめてという人でも収益を上げるところまで持っていきやすい選択肢なのです。
在庫なしフランチャイズビジネスの事例
ビジネスだからといって、商品という物体ありきで考える必要はないようです。
近年は、在庫なしでできるビジネス分野も、徐々に活況になってきています。
具体的にどのようなビジネスがあるのかを見ていきましょう。
修理・リフォーム関連
靴修理やカーリペアのフランチャイズをはじめ、ふすまの張替えやサッシリフォームなども在庫を持つ必要はありません。
これらの業種のフランチャイズでは、小さな店舗を構えるタイプのものもあります。
もし、お客様宅に訪問してサービス提供するタイプのものであれば、店舗も不要なのです。
修理などを含めさまざまな依頼を引き受ける便利屋のフランチャイズもあるようです。
近年は、スマートフォンやパソコン修理のフランチャイズも増えてきています。
介護サービス関連
デイサービスや訪問介護、入浴サービスなど、高齢者や身体の不自由な方向けの介護サービスもあります。
そのほか、訪問美容・理容サービス、買い物や家事の代行をするところもあります。
サービス業であり、仕事の場所がお客様の自宅になるため在庫は一切発生しません。
クリーニング店・ハウスクリーニング業
クリーニング店のフランチャイズビジネスも在庫として抱えるものはありません。
長期預かりなどをしない限り、一角のスペースを循環的に使っていけます。
洋服のリフォームなどもあります。
定期的に依頼できるハウスクリーニングから、日頃行き届かないエアコンや換気扇などの掃除を依頼できるハウスクリーニングのフランチャイズもあります。
仕事場はお客様の自宅になるため店舗も必要ありません。
買取業者・リサイクルショップ
買取業者やリサイクルショップも仕入れは発生しません。
モノを置くことはありますが、お客様から持ち込まれるモノなので、通常の仕入れによる在庫とは異なるのです。
配送・宅配業
配送や宅配業としては、赤帽などが代表的です。
モノの配送・配達の依頼を受け、送り先に届けることになるため在庫は一切発生しません。
近年はECや通販分野のビジネスが急速に拡大しているため、物流関連のビジネスは比較的ニーズの高い業種となっているようです。
代理販売店
保険やWEBサービスなど無形サービスの代理店などのフランチャイズも多くなっています。
営業・マーケティング、問い合わせ対応・フォローが主な業務になります。
お客様が月定額で利用するようなWEBサービスは、法人・個人対象を問わず、フランチャイズ(代理店)経由で進められるものが増えてきているようです。
携帯電話の契約を取り扱う代理店もあります。
機器の販売が主でなければ、無駄な在庫が発生することはないでしょう。
出張型整体・マッサージ
整体やマッサージは小さな店舗を設立するタイプのフランチャイズもありますが、お客様の自宅に訪問して施術サービスを行う出張型のものもあるようです。
技術を身に付けている人であれば、いずれのケースでも在庫なしで開業できます。
リラクゼーションやサロン系のものも増えており、リフレクソロジーやまつげのエクステ、ネイルなどの出張サービスも増えてきているようです。
出張型講師
学習や研修などの講師業のフランチャイズもあります。
学習塾や英会話スクールなど看板を掲げ、店舗を構えるとなるとそれなりの設立資金が必要になってきます。
しかし、法人や公共機関、個人宅に出張して指導をするタイプのものであれば、店舗は不要になります。
教えることがサービスの主体ですから、教材制作などをしない限り在庫を抱えることはありません。
セミナーや講演、ワークショップなどを請け負うタイプのフランチャイズもあるようです。
おすすめの関連記事
フランチャイズオーナーが知っておきたい労務関係の基礎知識~社会保険編~