事業承継に備えるために!事業承継に関する知識が身につくおすすめの本3冊

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事業承継では、さまざまな問題が発生してしまい、スムーズに進まないことも珍しくありません。事業承継に関する詳しい知識を持った人が身近にいない場合は、どのように対処すればよいのかと、途方に暮れてしまうこともあるでしょう。そんなときに頼りになるのが、事業承継について専門家が書いた本です。

ここでは、事業承継の本を選ぶ際のポイントや、おすすめの本を紹介します。

事業承継について本で学ぶならどんな本を選ぶべき?

あなたが今、どのような状況に置かれているのかによっても、必要となる本は変わってきます。

例えば、すでに会社経営をしていて後継ぎのことで悩んでいるのであれば、経営者向けに書かれた事業承継のノウハウ本を選ぶことになります。今はまだ経営には関わっていないけれども、将来的には親の会社を引き継ぐことになる後継者であれば、後継者向けに書かれた事業承継の本を読むほうが参考になるでしょう。

いずれにしても、単に知識を身につけるだけで満足するのではなく、具体的な行動にも繋がるような実践的な本を選ぶほうが役に立ちます。

事業承継の本を選ぶ際のポイントとは?

事業承継について書かれている本は、数え切れないほどたくさん世の中にはあふれています。その膨大な数の本の中から、自分にぴったりの本を探し出すためには、次のポイントを参考にしてみてください。

事業承継の中でもどんな知識を得たいのかを明確にする

一口に事業承継といっても、さまざまな情報が存在します。事業承継に関する何を知りたいのかがわからなければ、必要となる本を探すことは当然ながらできません。まずは現在抱えている問題点を明らかにし、それを解消するために必要な知識は何なのかを明確にするところから始めましょう。それがわかれば、自分の求める本が自然と見つかるはずです。

しかし、どこから取り掛かったらよいのかわからないという人も少なくないのではないでしょうか。そんなときは手始めに、事業承継に関する基礎知識が網羅されている初心者向けの本を選ぶとよいです。事業承継の基礎を学ぶことで、今後の自分に必要な情報が明らかになることもあります。

本の見出しをチェックする 本を選ぶときは、タイトルだけで選ぶのではなく、その本の見出しも必ず確認するようにしましょう。見出しには、その章に書いてある内容が一目でわかるように、要点が簡単に記載されています。見出しをざっと見てもいまいち理解できない場合や、興味をひかれる項目が見当たらない場合は、別の本を探すほうがよいといえます。

反対に、見出しを読んで強く興味をひかれた本には、あなたの求めている情報が書いてある確率が高いです。本文を少し読んでみて、良さそうだなという印象を受けたときは、その本を購入してみてください。

ネットではなく本を読むことで得られるメリット

事業承継に関する知識は、企業のウェブサイトや専門家のブログなどからでも簡単に入手することができます。それでもあえて本を購入して読むことで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。

必要な情報が1冊にまとめられている

本の中には、一連の情報がわかりやすく集約されています。情報が断片的に散らばりやすいインターネットに対し、書籍には事業承継に関する情報が体系的にまとめられています。本の執筆にあたっては、1人または複数人の著者が関わることになるため、専門的でまとまりのある知識を得られるのです。

また、インターネットで情報を検索した場合は、検索の仕方によっては偏った情報だけが表示される可能性もあります。その点書籍なら、求めている情報に加えて、関連する情報が書かれていることも多いため、幅広い知識を得られる機会にも恵まれています。

これから事業承継について学ぼうとしている初心者にとって、本から知識を得ることは有効な手段なのです。 情報の信憑性が高い 匿名性の高いインターネットとは異なり、本は誰が書いたのかがはっきりと明記されています。著者名や出版社名の記載がない本は、基本的には存在しません。著者が誰なのかが公開されている以上、適当な情報は安易に発信できないはずです。

本を読む読者側にとっては、情報が信頼に値するものであると確信できるため、安心感を得られるというメリットがあります。また、本の出版にあたっては、著者だけでなく出版社も大きく関与しており、その点においても信愚性や品質が保証されていると考えられます。

事業承継について学ぼう!おすすめの本3冊

ここでは、事業承継について学ぶことができるおすすめの本を3冊ご紹介します。

事業承継のツボとコツがゼッタイにわかる本

中小企業の経営者を主な対象として、弁護士・公認会計士・税理士が事業承継をスムーズに行うためのノウハウをわかりやすく解説しています。親族間でのトラブル、従業員への承継など、さまざまな悩みにQ&A形式で答えており、自分に必要な箇所をピックアップして読めるような構成となっています。

専門的な言葉を多用するのではなく、事業承継についてよく知らないという人でもわかりやすい言葉で書かれているため、事業承継の入門書としてもおすすめでしょう。

事業承継を考えてはいるが何をすべきかわからないという経営者、そして事業承継に携わる関係者にとっても有益な基礎知識が幅広く網羅されている本です。

新・事業承継税制「特例承継計画の作成から納税猶予・免除まで」手続きガイド

平成30年度の税制改正により、事業承継税制の特例制度が創設されたことをご存じでしょうか?特例制度の適用を受けるにあたって、複雑な条件や手続き方法を理解する必要があります。

本書では、事業承継税制の特例制度の解説から、必要となる手続きの流れ、各種申請書の書き方まで、特例制度に関する情報がまとめられています。さらには、経営革新等支援機関の認定申請の仕方についても収録されています。事業承継に向けて今まさに進行中という中小企業経営者に、特におすすめの本です。

親の会社を継いだ跡取りさんのお悩み解決読本

タイトルからも明らかなように、中小企業の後継者向けに書かれた本です。事業承継コンサルタントである著者が、実家の老舗料亭を結婚式場へと生まれ変わらせた実際の経験談をもとに、事業承継のノウハウを解説しています。多くの事例をあげて、具体的な解決策を丁寧に説明しているので、何をすべきかが明確になりすぐにでも行動に移すことができるでしょう。

著者自身が後継者であることから、「共感できる」「参考になることが多い」といった声が多数あがっています。

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