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会社は人だと名経営者ほど言います。
今後の時代を考えると、外注上手になれるかは起業家の生死を分けると言っても過言ではありません。
人の意味合いが変わってきているのです。
そもそも、人を雇用する場合は、採用にかかる時間、金銭的なコスト、実際に採用できるのか?という採用の結果、入社後の教育、定着するのか?というリスクなど、選択肢としてかなりハードルが高いわけです。
そこで外注を攻撃的に使うことができるかポイントになります。
副業解禁、ミレニアル世代の働くことへの価値観などにより、フリーランスや起業する人が増えています。
つまり外注先が増えているのです。正社員としては採用コストが高かったり、採用できないような優秀な人でもちょっとした外注としてなら協力してもらえる時代がもう来ています。
外注の主な2種類
パターン化しやすいルーティン業務
文字起こし、動画編集、スケジュール調整などの秘書代行、パターン化されたバナー作成、経理などの業務です。
※言い方を変えると「起業家は本業や得意なことに集中すべき」という文脈の中での、得意でないことに該当するようなものです。
パターン化できない高レベル(外注先の力で結果が変わる)業務
クリエイティブ系(動画、デザイン)、経営コンサルティング、マーケティング支援、営業支援など
※本業や得意なことや、会社や事業の成長の肝となる部分のことです。
この2つのパターン化しやすい業務なのか、高レベル(外注先の力で結果が変わる)業務なのかをまず知っておきましょう。外注先の選定、心づもり、準備ややり方が変わってきます。
1の場合には、パターンの業務なので、「確実性」や「正確性」が大切になります。
下記を外注先の基準として選ぶとよいと思います。
・ホウレンソウがしっかりとできること
・そのパターンの経験が豊富なこと
・作業が早いこと
・責任感があること
つまり同じことをコツコツできる真面目な人というイメージでしょうか。
あくまで個人的な意見ですが、ビジネス経験のあまりない人や若い子にはパターン業務の依頼はしないほうがよいと思っています。
もちろん全員が全員そうではありませんが、相対的に責任感が薄く、ルーズなことが多くあります。
また興味などの移ろいが早いため辞めてしまうリスクも高いです。
主婦の方がおススメですね。
女性で社会人経験を持っている方で、出産をきっかけで働きにくくなってしまったというような方は、とても責任感が強く、仕事も丁寧だったりします。
状況的に働きやすい仕事がなかなか見つからないという状況もあるので、パターン業務はリモート対応しやすいので、あなたが好かれれば長い間力を貸してくれます。
基本的には男性より女性のほうがいいですね。
また、パターン業務の場合には、起業家サイドがどこまでわかりやすく業務の成果物を具体化するのか、やり方などの指示書をつくるのか、最初に摺合せの時間をとるのか?によって全く最終のスピードが変わります。
基本的にはずっと続くパターン業務なのであれば最初の摺合せコストやルール確認はマストになります。
この1か月だけの業務であればそのようなコストは不要かもしれません。
2の場合には、外注先によって結果が大きく変わりますので、結果を一番出せそうな外注先を選択しなければいけません。
ここは会社や事業の肝中の肝になるので、その分野について外注しようと思っている人の力がどうかを徹底的にみる必要があります。
ここは取り返しがつかないので要注意です。
外注の使い方が上手な起業家と下手な起業家の違いのまとめ
「上手な起業家は完成物やルールが極めて明確で、下手な起業家は曖昧で主観的」
外注上手な起業家は絶対に外したらいけないルールを明確にしつつ、外注先もしっかりとそのことを理解できていることを知っています。
明確というのは同じイメージを持つことができている、人によって差が出にくいオーダーをしているということです。
数字にする、見本を見せるなどといったことです。
下手な起業家横柄な主のように、主観的で完成物などが全くわからないような仕事の依頼の仕方をします。
「上手な起業家は外注先の仕事のレベルや仕事の仕方を最初に確認し、下手な起業家は一方的に自分のレベルや仕方を押し付けます。」
仕事のレベル感や仕事の仕方の摺合せは決定的に重要です。
上手な起業家であればあるほど外注先の得意不得意なやり方、こだわりなどをヒアリングして摺合せを最初に行います。
またやりながら調整していきます。
下手な起業家はそのような摺合せはしないで、まるっと、自分本位的な業務の依頼の仕方をします。
また、上手な起業家ほど小さい仕事を短い納期でまずお願いします。そこでお互いの相性や温度感、イメージを確認するわけです。
「上手な起業家は自分事としてPDCAを回そうとし、下手な起業家は外注先のせいにします。」
外注の仕方というのは社内外問わず誰かへの仕事の依頼の仕方、お願いの仕方と同じなので、自分が仕事を誰かに依頼することの数が増えれば増えるほどうまくなっていきます。
ただ、上手な起業家は毎回依頼する度に、もっとこうしたほうがいいなとか、マニュアルつくろうかなとか、外注先からするとここが決まっていたらもっとやりやすいだろうなとPDCAを回しますが、下手な起業家は投げっぱなしでやりっぱなしです。つまり自責と他責です。
「上手な起業家は外注先を重要な仲間だと思い、下手な起業家は外注先を下請けだと思っています。」
どのように思っているかで、コミュニケーションの仕方が決定的に違います。
外注だからやってくれて当たり前と思ってしまうのはとても危険です。
外注先も人なので、その人があなたに協力したいなと思ってもらえるかはとても大切です。
最初に摺合せのために説明工数などを取っているため、外注先が長く続けてくれるほどパターンの業務の場合には、効果が大きくなっていきます。
長く続けてくれるかどうかは、外注先からみたときに、あなたの仕事をしたいか?ということになります。
下手な起業家は外注先に嫌われ、新しい外注先を探し、説明工数を取って、また嫌われを繰り返します。
「上手な起業家は外注先からしたらあなたのことを良い起業家だと思っていて、下手な起業家は外注先からしたらあなたのことを良くない起業家だと思っています。」
結局は全て人なんだということをどれだけ起業家がわかっているかということです。
外注下手な起業家は自社のメンバーに対してのマネジメントや仕事の発注の仕方も下手だと思います。
外注上手の起業家は外注先との信頼関係づくりやコミュニケーションを大切にします。
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