創業者とアルバイトの人はベースの考えが真逆

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人を採用することは本当に大変なことなのでまずその点を理解しましょう。

あなたは創業者であるため、働くことへの感覚や、自らの事業なので命と同じくらい大切なわけです。いくら働いても疲れませんし苦ではありません。時給なんて全く気にしません。仕事というのは圧倒的にやりがいだと思っています。仕事の最大の成果は仕事だという感覚です。ちょっと極端ですが。

一方で普通のアルバイトの人などに同じような感覚を持ってもらうことを瞬時にはできません。むしろ多くの場合には反対だと思ったほうがいいです。悪い意味でなく、アルバイトの人の多くは、いかにラクに、お金を稼ぐかということがベースに間違いなくあります。

僕だって高校生のときにバイトをしようと思って、その選択基準としては、時給が高い、ラクそうという観点で選んでいました。

これはアルバイトの人に限りません。この創業者であるあなたと、そうでない人の感覚のズレはそもそも採用できないということや、採用後の大きな問題に繋がりますので注意が必要です。

人を採用する場合に労働条件をしっかりと決めていない失敗

採用というのは本当に契約だということを強く認識しておいてください。

本当に厳しいくらい働く人が法律で守られています。契約だという意識が日本ではまだまだ弱いので、働くこと、採用ということについて事業をやっている側が適当にやってしまっている=条件をしっかりと決めていない、明文化していないことが多くあります。

阿吽の呼吸やあなたの当たり前は通用しません。

作業スピードがあまりにも遅く(他の人と比べて半分だとしましょう)決めた仕事ができていないのだから当たり前に残業するとか、残業自体も自分ができていないのだから残業代を払いたくないと思って残業代は払わないとか、懇親会を業務扱いとして稼働時間にカウントをしていたりして後で驚いたり、休憩時間がやたらに長かったり多く本来働くべき時間を下回っているのに、残業時間を長くして正確にそこは申請するとか、よくある話です。

これをみてどのように思いますかね。人とのことなので本当に色々なこと、想定していなかったことが起こります。

だからこそ、しっかりと人を形態問わずに雇う場合には、しっかりとした条件を決めておきましょう。こういう場合にはこうですということで、特にもめそうな部分や、あなたの業務などの特殊性を織り込んで明文化しておきましょう。

当たり前ですが法律で決まっていることも多くありますので、あなたがそうしたいと思ってもできないこともありますので、このあたりは社労士など専門家を交えて話をしたほうが絶対によいことです。

僕のお客さんで労働条件などの整備が甘かったことで最終的に訴訟をちらつかされて相当な和解金を支払ってゲッソリしていた社長がいました。お話を聞くと、この社長の場合には完全に当たり屋みたいな労働者で、他の会社にも同じことをしているような人だったそうです。

あなたの身を守るのはあなた自身でしかありません。

もちろん、良い人だってたくさんいます。この話は良い悪い人ということよりも、人を雇うこと自体がそもそも契約なんだということを強く意識してほしく、圧倒的に労働者よりのルールになっているんだということをわかって、その上で採用など進めてください。

インターン期間を設けないことによる失敗

事業のはじめかた、パートナー選び、提携先選びなどのどのタイミングでもお話していますが、人を雇う場合であっても同じです。いきなり大きく採用するということはしてはいけません。圧倒的にリスクが大きすぎます。人同士のことなので、相性が必ずありますし、

相性が働く前の面接などでは合っていたとしても、実際に働いてみると最悪だったということは多々あります。そのためお互いの相性確認や、色々なリスクヘッジ(あまりにも仕事ができない、遅刻や欠席が多いなど)のために働きはじめのタイミングから正社員という形での形態でなく、有期雇用などの形で、期間をまず決めて働いてもらうという考え方を基本的にはもったほうがいいと思います。

これはあなただけのためでなく、お互いのためです。僕の会社でも全ての人のスタートは有期期間を設けており、この期間でお互いよいと思ったら正社員に移行をしていただくということをしています。

お金を払っているのだからというマインドの失敗

事業をやっている側の目線からしますと、お金を払っているわけなので、当たり前に言われたことをやってほしいと思います。このように考えることは当たり前のことなのですが、言われたことをちゃんとやってくれる人、できる人というのは本当に意外と少ないです。

お金を払っているんだから、何故そうなのか、何故できないのかというのは感情的にとても思うことなのですが、先にも書きましたが、仕事に対するそもそもの捉え方の決定的な違い(事業をやっている人は仕事を通じて成長を目指していたりしますが、アルバイトなどの子は仕事を通じてお金を効率的に稼ぐことを求めている場合も多いです)があること、また採用面接~内定、内定~教育という事業をやっているサイドの問題もあります。

採用は本当に経験を積んでいきどんどんPDCAサイクルが回るものでもあります。

お金を払っているんだから何とかしてほしい、やってほしいというのは本当にわかるのですが、感情的な話で、問題は解決しないと、建設的に前向きにみる場所を変えましょう。

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