独立して自分の店をもつための基礎

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独立起業のスタイルとして、男女共に人気があるのが店を持つことです。

店をオープンしてオーナーや店長という形で自営業をしている人は、周りにも多いのではないでしょうか。

また、これから店をオープンしたいと考えている人も少なくないでしょう。

そこで、この記事では店を持ってやっていくには、どのような基礎が必要なのかを紹介します。

どういった形態のどんな店をしたいのかを具体的に決めよう

一口に店を持つと言っても、「店舗」の種類は非常に多岐に渡ります。飲食店や販売店の他にも、宿泊施設といった形もあります。

もっと細かく見ていけば、「お好み焼き店」をオープンしたい場合にイートインできる店なのか、それとも持ち帰り専門店にするのかを具体的に決めなければいけません。

イートインの店と持ち帰り店であれば、必要な間取りがまったく異なるからです。

どのような規模で何をメインに扱ってどのように商売していくのかを、できる限り具体的にしていきましょう。

作りたい店が具体化してくると、自然とアプローチ方法も見えてきます。店舗のコンセプトもはっきりさせることで、店構えもイメージしやすくなるでしょう。

老若男女、どの層に注目して欲しいのかターゲット設定もはっきりしてきます。店の形態と内容にブレがないようにすれば、事業計画もしっかりと立てていけます。

この基礎部分をしっかりしておくことで、店のオープンまでがスムーズに行くはずです。

コンセプトや自分がしたいことが曖昧では、なかなか行動に移せないだけでなく店を持っても失敗しやすくなります。

飲食店をしたいけれども、何をメインに販売するのかを悩んでいるという人もいるかもしれません。その場合は、人気店を研究してみるのも一つです。

とは言え、その時々のトレンドもあり、流行というのは一時的なものであるケースも少なくありません。したがって、流行に流されず冷静な目で決断することが大切です。

また、どれくらいの価格帯の商品を扱うのかもイメージしなくてはいけません。それによって、店を持つのにふさわしいエリアが変わってきます。

店が成功するか失敗するかの鍵を握る立地!店をどこでするのか考えよう

店をオープンすることに憧れて実現できた人は多くとも、誰もが無事に安定の集客を得て黒字で経営していけるとは限りません。

意外と簡単に始めることはできるのですが、長く続けられるかどうかは何の保証もないのが独立起業の難しさでもあります。

そして、店の成功の鍵を握っているとも言えるのが、店の立地です。

どこで店をするかというのは、店を始める際に非常に慎重に時間をかけて選ぶ必要があると言えるでしょう。

店を持つ場所は、どんな形で何を販売するのかにも左右されます。例えば、近年増えているのが何もない不便な田舎の古民家を利用しての飲食店や雑貨店です。

車でなければ絶対行くことができず人通りもない田舎にも関わらず、わざわざ訪れる客が絶えない人気店も少なくありません。

不便な場所なのになぜこんなに流行るのか、不思議に思う人も多いのではないでしょうか。

オーナーにしてみれば、そこに店を構えることは一つの賭けだったかもしれません。古民家という魅力、田舎にしかない魅力がそこにはあるのです。

このように、わざわざ行かなければいけないような不便な場所に位置する店を、「わざわざショップ」と呼びます。

こだわりの店を構えたいなら、わざわざショップにチャレンジするのも一つの手です。

一般的には、駅前や都会の真ん中などの人通りの多い場所に、店を持ちたいと考える人が多いでしょう。

特にその店に関心がなくとも、人が多い場所に店を構えれば客は入ってきます。そこからは、商品価値が勝負になります。

その他にも、住宅街の中、商店街、ビルのテナントなど、店ができそうな場所がさまざまです。

どこもメリットとデメリットがありますが、どんな客をターゲットに何を売りたいかによっても適した場所は変わってきます。

実際にその場所の雰囲気や歩いている人などを見て、いろいろな場所を見比べてベストな立地を選ぶことが必要です。

商品の提供方法について定かにしていこう

店を持つ場合、商品の提供方法もさまざまです。

例えば、雑貨類を販売するとしても、在庫を持つ形にするのか、それとも取引先と委託契約をして商品を預かって販売するのか、もしくは自分自身で受注販売をするのか、それぞれ販売形態が異なります。

在庫を持つ場合は、売れない場合にロスが生じるというデメリットがあります。

また、委託販売は在庫を抱えなくても良いというメリットはありますが、取引先との間にマージンが発生するので収入としては少なくなるでしょう。

そして、自分で受注販売するなら、在庫は生まれませんが作ることができる量に限界が出てくることもあります。

その場合、製作できる人材を入れなくてはいけないという問題も出てきます。

いずれにせよ、何を扱ってどのように売っていくかを具体的に考えて、売り上げのシミュレーションをしてみることが大切です。

商品の提供方法を明らかにすることでターゲットとなる客層も見えてきて、立地選びにもつながってきます。同時に、集客方法も考えていきましょう。

不動産に相談しよう。スケルトン物件にするか居抜き物件にするか。

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具体的に店の基礎について組み立てることができたならば、不動産に相談して物件を決めていきましょう。

店を持つための資金がいくらくらいあるのかも把握しておかなければいけません。勿論、場所によって家賃も変わってきます。

また、家賃や光熱費を抑えたいのであれば、店舗付き住宅に住む方法もあります。

住宅街の中での経営でもかまわないのであれば、思い切って自宅をリフォームして1階や離れを店舗にするのも良いでしょう。

自宅以外で店を開く場合に、不動産が紹介してくれる物件はスケルトンか居抜きに大きく分かれます。

スケルトン物件とは、前に何らかの店をしていた物件が、内装などすべて除去して家の骨組みのみが残っている形の売り物件のことです。

ゼロから店作りを行っていくことになるので、工事費用はかかりますが自分のしたいように内装も外装も設計していけるメリットがあります。

店を開く資金に余裕がある人や、個性的な店を持ちたい人にはスケルトン物件が良いでしょう。

もう一つの居抜き物件とは、前の店舗が使っていた椅子やテーブル、カウンターなどがそのまま残っている物件です。

例えば、居酒屋をしたい場合に、前にスナックをしていた居抜き物件であればカウンターなどを上手に活用して店をオープンすることも可能です。

スケルトンに比べると、工事にかかる時間も費用も少なくて済み、早く安く店を始めたいという人には、居抜き物件が向いています。

自分がしたい店にはどんな物件が適しているのか、不動産ともしっかり話し合って決めていきましょう。

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