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資格や経験実績をもとに独立をする場合、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょう。
この記事では、業務委託契約を行うためにはどのようなことに気を付けるべきか、独立起業を予定している人や、独立起業して間もない人のために、簡単に説明します。
独立後は、自身で行わなければならない業務も増えますので、確認しておきましょう。
独立して業務委託で稼ぐことのメリット1!能力次第で高収入も可能
独立して業務委託で稼ぐにあたり、無計画に起業をするのは無謀です。
独立後に一定の収入を確保するためのスキルや資格がある人や、受注先の目処があれば一安心ですが、誰もが独立直後から安定した収入を得られる保証はなく、独立して間もないうちは業務委託先を探すことに戸惑うこともあるかもしれません。
とはいえ、独立して業務委託で稼ぐことの最大のメリットは、能力次第では雇用契約を結んでいる時よりも高収入を得られるチャンスがある点です。
例えば、正社員のクリエイターとして雇用元のプロジェクトに参加をしている場合、給与として会社から収入を得ます。
プロジェクトで製作した物の報酬は、基本給に含まれていたり、手当として支給されたりと、必ずしも能力に対して正当な評価額とは限りません。
一方で、独立して業務委託で稼ぐ場合、報酬の設定は自分次第となり、業務委託先との意向が一致すれば高単価で受注することもできます。
そのため、ある程度のスキルや資格を持っている人は、独立をしたほうが稼げる可能性があります。
独立して業務委託で稼ぐことのメリット2!時間と場所を選ぶことができる
仕事をする時間と場所を自由に選ぶことができる点も、独立して業務委託で稼ぐことのメリットです。
ネット環境やパソコン、その他に必要な機材やスペースが整っていれば、自宅で仕事ができます。
また、仕事環境さえ整えば、国内のどこへ移動しても仕事を継続することができるため、長期旅行や引越しをしても、ブランクを作らずにキャリアを積むことが可能です。
もちろん、海外で暮らしながら仕事をすることもできるでしょう。
ただし、公私のメリハリをつけたい人は、仕事場と生活スペースをきちんと区切ることをおすすめします。
さらに、仕事をする時間もそれぞれの都合に合わせることができます。
早朝に主な仕事を行い午後は休みにするなど、個人の予定や生活に合わせやすいため、独立して業務委託で稼ぐ人の中には、子育て中の人や学業と両立している人、療養しながら自分のペースで仕事をする人などが見受けられます。
このように独立して業務委託で稼ぐワーキングスタイルは、スケジュールに余裕を持ちたい人や、仕事の時間をカスタマイズしたい人にとって大きなメリットとなるでしょう。
独立して業務委託で稼ぐことのメリット3!複数の仕事を兼任できる
独立して業務委託で稼ぐことのメリット3つ目は、同時に複数の仕事を兼任できる点です。
例えば、主な仕事がライターでも、経験や能力により校正やコンテンツの進捗管理をする編集者として兼任業務を行うことが可能です。
人によっては、全く異なる職種の仕事を請け負い、活躍の場を広げています。
具体例として、日中は販売員として働き、帰宅後や休日は業務委託で得たWEBデザインの仕事をすることもできるでしょう。
この場合、主な仕事があるため業務委託での仕事は副業にあたりますが、こうした仕事のスタイルを経て独立する人もいます。
独立して業務委託で稼ぐことのデメリット1!メインの仕事以外のタスクが多い
独立して業務委託で稼ぐことのメリットを説明しましたが、デメリットについても説明しておきましょう。
雇用されている人と大きく異なるのは、メインの仕事以外にやらなければならない雑務が多い点です。
雑務を委託できるほどの利益があれば、アシスタントなどを雇って仕事の負担を軽減させることも可能ですが、独立間もない頃は現実的ではありません。
独立をするということは、仕事で使う備品の管理や仕事の受注、進行管理、入出金の管理など、一人でやるべきことが増えることを覚悟しておきましょう。
特に、お金の管理はなによりも丁寧に行うことが必要です。毎月案件ごとの報酬の管理をしっかりと行うことで、のちに触れる確定申告で慌てずに済みます。
経理業務は簿記の知識がある人にとってそれほど難易度の高い業務ではありませんが、経理業務の経験がない人は慣れるまで難しく感じることがあるでしょう。
しかし、こうした経理業務は独立後に必要なことです。請求書や領収書のファイリングも、毎月きちんと行いましょう。
他にも、書類整理や作成業務、スケジュール管理やメール処理など細かい業務も行わなければなりません。
メインの仕事以外のタスクをどのようにこなせばスマートか、リサーチをして実際に試しながら、やりやすい方法をみつけましょう。
独立して業務委託で稼ぐことのデメリット2!仕事は自分で探して受注しなければならない
独立して業務委託で稼ぐことのメリットとして、能力により高収入も可能と説明していますが、注意しておきたいことがあります。
それは、大前提として自分自身による営業活動が必要だという点です。
業務委託で仕事を得るには、先方から仕事の依頼を受ける場合と、自分自身で仕事を引き受けたいとアプローチをする場合があります。
独立直後は特に、仕事を引き受けるためのアクションが欠かせません。
能力や実績、先方との信頼関係によっては、継続案件の依頼がやってくることもありますが、先方の業績により継続案件がなくなる可能性もあるでしょう。
そのため、複数の案件をクリアして実績を作ることは、安定した収入確保のために重要なことなのです。
独立して業務委託で稼ぐことのデメリット3!自分で確定申告等の手続きをしなければならない
独立して業務委託で稼ぐ場合、報酬の管理だけでなく税金の管理も行わなければなりません。
特に、年に一回の確定申告は必要書類を揃えたり、税務署への申告書類の作成をしたり、仕事以外に割く時間が増えます。
企業に勤めている人は、特別な控除や給与以外の収入がない場合、企業が年末調整を行うため個別に確定申告を行う必要がありません。
しかし、自営業やフリーランスで働く人は、毎年確定申告を行うことが必要です。
また、業務上屋号を取得する場合も、法務局で手続きをしなければなりません。
加えて、屋号を取得している人も、確定申告が必要になるので忘れないようにしましょう。
独立をして業務委託で稼ぐためには、メリットだけでなくデメリットについても調べておくと、不要なトラブルを回避できます。
独立をすると、自己管理しなければならないことが増えますが、やり方次第では効率よく働くことが可能です。
仕事の受注計画から確定申告、その他の業務をスムーズに行えるよう、仕事のやり方や管理の方法をイメージして、自分らしい仕事スタイルの確立を目指しましょう。
なお、確定申告に不安のある人は、確定申告の開始時期に始まる相談会などに参加してみるのもおすすめです。
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