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ここからは、新時代から逆算した時に、こういう人であるべきだということをルーキー・スマートという有名な本を用いて説明していきます。
この本では、理想のあり方というのを「ルーキー」と紹介されており、ベテランではダメなので皆さんはルーキーになるべきだという分け方で説明しています。
大きく4つの項目があり、これらを交え、私の経験を踏まえた上で様々な話をしていきます。
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バックパッカーマインドセット
新人は、たいてい重荷を背負っておらず、先入観なく仕事に挑みます。だからこそ、既存の成功パターンにはまりこまずに、新しい現実にフィットした新しいやり方を見つけやすい。
また、新人はどんな仕事に対しても、経験がないために“不可能である”とは思いません。困難な仕事に臆することがないということは、最大の強みにもなり、組織にも、よりイノベーションをもたらしやすいといえます。一方、ベテランは「管理人」のように行動しがちです。多くの経験を積み、それなりに成功体験を得てきたため、現状を維持しようという意識が働くのです。(R・Sより抜粋)
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狩猟採集民モード
一般的に組織は新人に「新しいアイデア」を期待します。しかし、新鮮なアイデアというのは、無からひらめくものではありません。人の話を聞いて質問する過程で思いつくことが多いのです。そこへいくと、新人は、経験がないだけに、人に質問するのに躊躇がありません。
私たちの調査によると、新人はベテランと比べて、平均5倍の数の専門家に接触していることがわかりました。つまり彼らは積極的に外に出て、“知識をハンティングしている”のです。
これに対しベテランは、まるで「現地旅行ガイド」のようです。勝手知ったる場所から動かず、新しいことを学ぶ代わりに、人にアドバイスしたがるのです。(R・Sより抜粋)
新(あたらし)さんとの出会い
ここで私が親交を持たせていただいた、超一流と言われるリーダーの方たちが持つ共通点を見ていきます。
私が会社を創業したての23、24歳の頃に、ジョンソン・エンド・ジョンソンという有名な会社の社長を務められ、その他外資系と言われるシェル石油や日本コカ・コーラといった数兆円の売上を誇るグローバルな会社の経営をされてきた新(あたらし)さんとお会いした時の話をします。
私が創業したての頃、沢山の本を読んでいる中でたまたま新さんの本と出会いました。新さんは平成の松下幸之助と言われるような方で、面識などあるはずもなく、私は新さんの本を読んでいるだけでした。
その中で、とても勇気をいただいた「経営の教科書」という本を読んでいて、本の巻末の方に新さんのメールアドレスが載っており、何か深く考えるわけでもなくとりあえずメールしてみようと思いメールを差し上げました。
するとすぐに新さんから返信をいただきました。
それは一度会いましょうという内容で、お会いすることが出来ました。
当時私は、創業から1年目か2年目ほどの会社で何もできていない状態でした。
日本でもとても凄い結果を出されている経営者の方とお時間いただきお会いするということで、色々なことを教えていただきたいと思いながらも、失礼があってはならないと思い、前の日までに沢山の質問を考えていました。
そして当日を迎え、沢山質問するんだと意気込み質問し色々教えていただきましたが、緊張もあり早く時間が過ぎてしまったなと思っていました。
それから数年経った時に、そのときのことを振り返る機会がありました。
三重県の商工会議所さんに、代替わりする2代目3代目の社長向けに、リーダーとしてのテーマで話をしてほしいとお声掛けをいただきました。
ここで私は自分のお客様や自分を可愛がってくれている経営者の方を参考に話をさせていただこうと思いました。
この時、新さんとの出会いから少し付き合いを持たせていただいていましたので、新さんがどういう方なのかということを振り返る機会でもありました。
新さんの「メモを取るということ」の意味
この時、ようやくあることに気が付きました。
初めて新さんとお会いした時に、私は新さんに質問攻めをしようと思っていましたが、振り返ってみると、私の方が新さんに質問攻めにされていたのです。
新さんは私の話を聞きながらメモをしっかりと取られていました。
当時は緊張しており、さほど気にかけていなかったのですが、今考えるとこれはとんでもなく凄いことだと実感します。今でもこのことを思うと震えるのですが、新さんのメモを取るというのはまさに「好奇心の塊」だったのです。
戦略的学習力、知的謙虚さそのものなのです。
何を質問されたのかというと、
ゼロからイチを作る人のお手伝いをすることは伊藤君の方がプロだから色々教えてほしいという前提で具体的に、
「どういう人が起業するのか」
「起業したあとにどういう時間軸でどうなっていくのか一連を教えてほしい」
「銀行はどういう付き合いをしていくのか」
「1年目の一番の課題は何か」
というように、非常に深掘りをされていました。
その後も私たちがやっている仕事に新さんをお呼びしてお話しをしていただくというようなことを何度もやっていく中で、若手のビジネスマン向けにビジネスコンテストを開催していた時期があるのですが、そこで新さんにスーパーゲストとしてお話ししていただきたいとお誘いしました。
これから事業をやるという人たちの目線に合わせて新さんのご経験からお話しいただくという内容だったのですが、その時、私が初めて新さんとお会いしたときに質問され、メモを取られていた内容から組み立ててお話しをされているのを主催者の側として聞きました。とても感動しました。ただ学習するのではなくすぐに自分のものにしてアウトプットするという、超一流の人の在り方というものを、ここで私は体感したのです。
これまでの話で何が言いたかったのかというと、年齢は一切関係なく本当に優れている人ほど、相手に対する尊敬や知ろうとする姿勢があります。
知識をハンティングするという話がありましたが、新さんほど偉大になっている人ですら、ですらというよりも「だから」偉大なんだなと凄く感じています。
質問をする数で、差が生まれる
もし仮に1日に3人の人に会うとしたら、1年間で約1,000人と会うことになります。
2人の人がいたとして、1人は会う人に自分の話しかしません。もう1人は会う人に対して必ず尊敬の気持ちを持って接し、好奇心や知的謙虚さを持って質問をします。
1年経った時に比較すると、
前者は何も吸収していませんので新しく知ったことはゼロです。
後者は、必ずひとつ質問しているとすると新しいことを1000個知ったことになります。
これが数年後にはとんでもない数になるのです。これは些細なことではなく、私たちの日常のひとつのアクションなのです。質問の数というのが、戦略的学習力を回すためにも具体的な行動としてとても重要なのです。
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ファイアウォーカーモード
燃える火の中をかいくぐるには火を踏まないように慎重になる必要がある一方で火の粉が降りかからないように素早く逃げる必要があります。多くの新人は自然とこのファイアウォークが出来ています。というのも新人は免許取り立てのドライバーが法定速度を守るように自信がないために慎重に振る舞いがちです。同時に、知識不足を埋めようと素早く動きます。
一方、自信満々のベテランは、一定のペースを保ち長距離走を走るマラソンのランナーのようです。一定のペースを崩さないのはいいですが、自動操縦モードに入りやすいです。(R・Sより抜粋)
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開拓者モード
新人は、一歩先には知らないものがたくさんあるということを感じているため、新たな開拓地を求めて外に出ようとします。また、コネやツテが潤沢に無いため、物事をとてもシンプルに考えていて、最も重要な顧客のニーズを満たすことに集中できます。
一方、既に一定の地位を確立しているベテランは、まるで定住者のように行動しがちです。自身のコンフォートゾーンから出ようとせず、既にあるものだけで、既存の手順に従って物事をやろうとしがちです。(R・Sより抜粋)
ルーキーらしさを取り戻すための方法
□見知らぬ人と接し、視野を広げる
□現場で手を真っ黒にし、現場を知る
□仕事を交換し、他の人の仕事を体験する
□「考える日」を設ける
□1週間の読書週間を設ける
□インターネット断ちの週間を設ける
□異業種のシンポジウムに参加する
今回のまとめ
新しい発見やそもそも論を疑うということが大事です。上記のような項目の方法も試してみることも有効です。
これまで、戦略的学習力、好奇心の大事さなど、ルーキー・スマートという本を用いて4つの項目とともに説明してきましたが、質問というものの重要性を改めて理解いただければと思います。
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