契約内容を固めすぎてしまうと「試合に勝って、勝負に負ける」の失敗

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目に見えないものを扱っている方だとよくご経験あると思いますが、
やりとりの中で、言った、言わないや、仕事の発注サイドの気分で仕事の要件が変わることが多々あり、一度決まったことで動いていることにもかかわらず、もう変更はここから先はできないのでしっかりと固めてから案を出してくださいと仕切ったのに、完成物や中間物などを出すとやっぱり完全にイメージが違うのでやり直してほしいと言われてしまったなどよくありますよね。

上記のようなことがあると、当たり前に自分の仕事や役割の範囲を明確にしたくなるわけです。
そうしないと仕事が終わらない、無限に増えていくので。それはそれであっているのですが、あまりにも固くなりすぎてしまったり、行き過ぎの人が結構います。

例えば、デザインを提出してからの訂正は1回までしか受け付けません、
それ以上だと追加で〇〇円かかりますとしていたとします。

当たり前にこれでもよいのですが、こういう人に限って、例えば、数分で終わるようなことですら、それは本来はできないことで、追加のお金がかかるんですよねということを言ってしまうわけです。
言われた側からすると、数分で終わることなのに・・・・と思ってしまい、次回以降の仕事自体をこの人にお願いしなくなってしまいます。

実際にものすごい追加で時間のかかることであれば追加料金をもらって対応すればよいかと思いますが、すぐに終わるようなことも杓子定規的な対応をしてしまうと、「試合に勝って、勝負に負ける」ことになります。

この人はお客さんとの関係をわかっていません。
というか自分の仕事をわかっていません。自分の仕事を言われた仕事を客観的にすることだと思ってしまっているのです。しかもそれが自分目線で仕事がしやすいようにという自分目線です。

それだけでは足りません。
例えば、レストランに行って、料理はピカイチですが、店員の対応があまりにも悪かったとしたらどう思いますか?トータルではこのレストランへの評価は低く、また行くかというと怪しいですよね。このような状態と一緒です。

独立した後の一番の仕事はお客さんがとにかく満足している状況をつくることです。
料理が美味しいのは当たり前ですが、それだけで満足が決まっているわけではありません。

どこまで買って出るかはまさに一般論化しにくい領域で、やってあげ過ぎることもよくありません。(ただ使われてしまう結果になることも。)そのため、握る部分はしっかりと握っておくことがとても大切になります。

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著者プロフィール

伊藤 健太

伊藤 健太

1986年生まれ、横浜出身、慶應義塾大学法学部卒業。

23歳の時、病気をきっかけに、小学校親友4名、資本金5万円で株式会社ウェイビーを創業。

10年間で10,000人を超える経営者、起業家の「組織づくり」「売上アップ」に携わる。

社長がいなくても回る強い組織、仕組みをつくる「01組織クラウド

小さな会社、個人事業主のビジネス成長を実現する「01クラウド

の01シリーズを展開中。

2016年10月より、世界経済フォーラム(ダボス会議)の日本代表選抜
2018年9月より、徳島大学客員教授就任
2020年4月より、iU 情報経営イノベーション専門職大学客員教授就任

「行動の品質」「自分の力で稼ぐ力を身につける本」など著書7冊。
日経新聞、エコノミスト、NHKなどメディア掲載も多数。