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コロナ時代に起業・独立・開業を成功させるポイントをまとめました

コロナ時代に起業・独立・開業をしたいと考えている人たちに向けて、10,000件以上の起業支援を行ってきた弊社から、コロナ時代だからこそ、これまでの時代の起業との違いをわかりやすくまとめ、 最低限知っておいて欲しい起業に関するトピックをご案内します。さらに詳しい情報が知りたい人は個別の記事をチェックしてください。

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起業・独立・開業に関するまとめ

    1. コロナ時代の起業・独立・開業のポイント

    起業というのは、ただの手段です。起業とはお客さんを喜ばすことです。最初はどのようなモチベ―ションや動機でも構いませんが、持続する起業家というのは、結果として、お客さんを喜ばし続けていることが多いです。起業というのは、手法で語ることもできますが、生き方そのものといえるかもしれません。起業のそもそもの目的や持続する理由というのは、コロナであろうとそうでなかろうと変わりはありません。

    コロナ時代の起業家はこう考えろ

    しかし、コロナ時代に入って、世の中の価値観、ビジネスのルール、やり方というものが完全に変わりました。
    価値観、ルールが変わるタイミングというのは、非常にチャンスです。なぜなら、新しい巨大なマーケットが生まれるからです。

    コロナ時代よりも前に起業をしている会社や個人事業主にとってはとても大変な状況を迎えています。
    しかし、これから起業する人にとっては大チャンスです。

    会社や事業をやめる人がたくさんいますので、会社や事業を買い取って起業するだったり、
    今まであれば空くはずのなかった物件が空いたり、ビジネスをするためのさまざまなコストも下がっています。

    コロナによって変わった消費行動などに対して、まだまだこれから新しいマーケットが生まれていきます。
    誰よりも早く予測をして、形にしていくことをしましょう。

    コロナ時代にあっては、「スマホ=IT」の活用がどのような業種であってもマストです。

    スマホだけでビジネスが完結するためにはどうしたらいいか?ということを考えましょう。

    商圏という概念も間違いなく変わり、全ての業種においてオンラインを活用してどうビジネスを展開するか?となっています。
    対面で行われていた教室、勉強、レッスン、エンタメなどはオンラインに完全シフトしています。
    あなたの起業のアイデアがオンラインの要素が主となっていない場合には見直すべきしょう。

    2. コロナ時代の起業する際の形態である法人か個人事業主の選び方

    起業する際の形態は、主に4つ法人か個人事業主の形になります。

    法人の種類としましては、大きく4つに分かれます。
    1、 株式会社
    2、 合同会社
    3、 一般社団法人
    4、 NPO法人

    ※勘違いされがちなものとして、一般社団法人やNPO法人は非営利組織であって、儲けてはいけないというニュアンスを持っている人に良くお会いします。
    儲けていただいて何の問題もありません。非営利というのは、株式会社でいうところの、株主(=会社法的には会社の所有者に該当します)への配当にあたるものができないということを意味しています。

    コロナ時代で判明した新しい起業の形態の選ぶポイント

    どういう目的で事業をやっていくのかということで、法人か個人事業主で起業するかというのは、それぞれメリットやデメリットがあります。
    法人であれば設立に費用もかかります。

    コロナによって、副業や複業という意味で、小さく自分でやってみる、はじめるという人が増えています。
    このような人の場合には、まずは個人事業主からスタートすることがコストの面でも良いと思います。
    個人事業主の場合にはスタートのコストはかかりませんし、維持などの費用もありません。

    ただ、コロナによって大きな経済的なダメージを受け、まだまだ政策的には既存の会社などの支援がメインですが、
    少し落ち着いてくると、コロナ時代の起業する人などの支援策というのが出てくると思います。
    コロナ関連の補助金などの制度でも、法人と個人事業主で受けられる金額などに差が大きくありました。
    持続化給付金で言えば、法人は最大200万円、個人事業主は100万円でした。

    このような差もありますので、ガッツリやっていくんだという人は法人の方がよいかもしれません。
    補助金などにおいては、法人の中でも、一般社団法人やNPOは除外されているものなどもありますので検討が必要です。

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    3. 起業・独立・開業の理由は成功に大きく影響する

    起業をされる方の多くは、起業をいつかしたいと、漠然とまたは明確に目指していた人が多いです。
    他には、起業にこだわっていなかったものの、自分のやりたいことを突き詰めると起業しかなかったとか、サラリーマンとして会社に事業を提案していたものの、なかなか進まず、想い入れがあったので、やりたくなって自らやってみようと思いましたとか、会社が潰れてしまったとか、実家の事業を継ぎましたなども多くあります。

    今後は一層、副業、複業の形も含めて、独立、起業という選択肢を取る人が増えると思います。
    コロナによる働き方の変化、価値観の変化、人生100年時代、働き方の変化、AI時代などによって、外的環境を理由に起業しようという人が増えると思っています。
    内的な理由などに根差して、しっかりとあなたなりの目的を考えて、やりたいという気持ちで挑むべきです。

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    4. 起業・独立・開業のメリット・デメリット

    あなたにとってどうしてもやりたいことの結果が起業であればデメリットなんていうものはありません。またメリットということもありません。
    コロナによって、以前から動きとしてあった人生100年時代、働き方、自分の幸せなどをより一層考えることになるため、
    自分らしくとか、自由とか、やりたいことをやる、収入の高さが重要ではない、田舎暮らしなどが間違いなく加速します。

    圧倒的な人手不足などもありますし、起業が当たり前となり、起業で失敗をしても、会社員に戻るなどが当たり前に選択になると思います。
    そのため、メリット、デメリットも人によって本当に様変わりで、色々選択肢があるという意味では多くの人にとってメリットがとても大きな局面となっています。

    フリーランスの補償の問題がコロナで浮彫に

    ただ1つ事実として、コロナで打撃を受けた人としてフリーランスが上げられます。企業から業務委託で仕事を受託していたような
    ヨガの先生などはわかりやすく仕事を失ったわけです。そもそも起業、独立などにおけるリスクは本人が取ることが当たり前なので、
    誰も助けてくれない=リスクやデメリットと捉えるのはそもそも論おかしいと思うのですが、フリーランスに憧れてフリーランスがすごい数、増えていましたが、
    稼ぐ力を徹底的に身につけないと難しいことが浮き彫りになりました。

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    5. 起業・独立・開業までのステップ

    起業までのステップとしては大きく2つあると思います。
    1、起業をしようと思ってから~どの形態かで実際に起業までの段階=準備
    2、実際に起業してから、売上が出て安定するまで=本番

    1の間でやるべきこととしては、
    起業のアイデアを出すことが大切です。この点は、特にWithコロナを意識して、アイデア、やり方を考える必要があります。
    →コロナにおけるビジネスのルール変更を踏まえてアイデアをもっと具体的に考えること=事業計画を考えること
    →事業計画にお金をくっつけて考えること

    ※この間にたくさんの人にアイデアや事業計画をみせてみることをしてみてください。
    色々な反響や、考えてもいなかった課題やヒントをもらえると思います。
    →どの形態や方法で起業するかなどを考えることです。

    ※どの形態というのは、個人事業なのか、会社なのか、自宅なのか、コワーキングなのか、オフィスを構えるのかなどです。アイデアや事業計画については、別で詳しく説明しています。

    2の間でやるべきこととしては、とにかく早く稼ぐことです。支払を極限まで下げて、売上を出す、極めてシンプルなことを、やっていくことにつきます。本番のタイミングでは、どんな結果であれば、売上が出ている状況をいかに早くつくれているかがポイントです。

    ・起業後の諸手続き(会社などでやる場合には、その手続き、税務署などへの手続き)
    →資金調達=銀行融資など
    →ひたすら営業活動→PDCAを繰り返すとなっていきます。

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    6. 起業・独立・開業のやり方、アイデアはコロナで大きく変化

    コロナをきっかけにして起業のやり方、アイデアは確実に変わります。
    いくつか変わった点や気をつけなければいけない点を書いてみます。

    ※まだまだコロナに関しては変わることがあることを理解しましょう。
    様々なルールがまだまだ変わる可能性があることや、新しく何かが起こる可能性、
    想像よりも長期化・深刻化する可能性、地域経済や特定産業への深刻すぎるダメージ、
    これらのことで想定外の影響を受ける可能性など、まだまだ本当に未知のことが多くあります。
    そのため、スピーディーに対応できる柔軟性がとても重要になります。物理的、経済的に身動きがとりにくい状況にはしないようにしてください。
     

    ・ビジネスモデルとしてオンラインで完結できるか
    ・対面型の要素しかないものは成り立たないので見直し
    ・社内のやり取りも基本はオンラインを想定して仕事する
    ・大きな投資や初期費用がかかるものは少し様子見
    ・M&Aや居抜き、中古などを活用でコストをかけない
    ・スマホで仕事が完結
    ・SNSの徹底活用のための準備
    ・商圏を全国で戦うことを想定
    ・クラウドの徹底活用

    このあたりは最低限押さえておいてくださいね。

    7. 事業計画書にもコロナ対応を記載すべき

    事業計画のポイントとしては、大きく3つのことを意識するとよいと思います。
    1、「その商品やサービスが何故売れるのか?」
    2、「資金計画」
    3、「コロナ対応」
    です。

    商品やサービスが何故売れるのか?

    「商品やサービスが何故売れるのか?」を考えるにあたっては、

    ・そもそも誰の何の問題を解決する商品やサービスなのか?
    ・競合他社と比較した際にどのような違いがあるのか?
    ・どのようにしてその商品やサービスを知ってもらうのか?

    この3つを徹底的に考えることにつきます。
    往々にして主観的になってしまったり、希望的観測になっている事業計画を良く見ますので、厳しく、客観的な想定をして突き詰めることが大切です。

    資金計画

    2の「資金計画」についてですが、こちらは1の「商品やサービスが何故売れるのか?」と連携する話です。特に、計画が甘い=売れると思っていたものの全然売れない、原価の計算が甘かった=想定していた以上にお金が出ていくのが早かったとなってしまうと、会社として事業を継続できなくなってしまいます。

    本当にシビアに支払うお金と、入ってくるお金(=売上)について検討しなくてはいけません。
    事業計画は、自らの事業の羅針盤という位置づけと、銀行など金融機関への融資の打診の際に必要となります。

    コロナ対策

    自らの羅針盤とする上でも「コロナ」をどのように活かすのかということをビジネスモデル、事業計画に入れましょう。
    チャンスもリスクもしっかりと検討する必要があります。

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    8. 起業・独立・開業までにしておくべきこと

    ・徹底的に起業の現実を知っておくこと
    →実際のリアル、すなわち、どういうことが起きるのか、良いイメージだけでなく、リアルに直面しておくことがとても大切です。

    ・生活水準を落としておくこと
    →基本的には、入ってくるお金より、出ていくお金が少なければ良いわけです。
    自らの生活水準が高いと当たり前ですが、出ていくお金が大きくなってしまいます。そのため、できる限り、出ていくお金を少なくしておくことが大切です。生活水準が高い状況になりすぎることも危険なので、良い時は良いですが、悪い時もやってきます。

    ・実際に起業している人のネットワークをつくること
    実際に既に起業している起業家とのネットワークをゴリゴリつくっておくべきです。起業の実際がつかみやすくなり、イメージがクリアになっていきます。

    ・最悪のシナリオを想定しておくこと
    →楽観的なシナリオも大切ですが、一般的には最悪のシナリオを想定して、その時にどうするか?ということも考えておくと、心に余裕が出てきます。

    ・いろいろな仕事やポジションを経験しておくこと
    →起業した後は、やったことのないことや、想定していなかったことばかりが訪れます。
    柔軟にいろいろな役割をこなすことができることも大切なことですので、色々なことを事前にやっておけると良いと思います。

    ・起業までに、売上を立ててしまうこと
    起業前に契約を取っておくことや、顧問やコンサル先として最低限生きていくことができる程度の売上を確保してしまうことも大切です。

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    9. フリーランスと起業の違い

    フリーランスと起業の違いというのは、起業をどのように定義するかということによります。

    フリーランスというのは、個人事業と同じです。
    個人で独立しましたということと同じです。

    独立=自らで稼ぐということ(=サラリーマンでない)であれば、フリーランスも起業したということです。

    起業という言葉の中には、小さく1人で独立して、地道にやっていくという方向性もあれば、メルカリのような起業から5,6年で、皆さんが知るような大企業と肩を並べる会社の時価総額や影響力を持つことを目指すことも含まれます。
    どちらであろうと共通している点は、自立して、自分がどうしたいのか?に基づいて動かしていくということだと思います。

    フリーランスの人は、会社を設立した人に比べると、起業したという意識は弱いかもしれません。そのため、準備ということが弱ったり、独立したという意識が弱いため、自らが考えたりすべきことへの認識が弱かったりするケースもみられます。
    何となく仕事はたくさんあったりネット上でもクラウドソーシングなどで仕事があったり、前職系の繋がりなどで仕事があったりしますが、労働集約的になっていたり、契約書などを結んでいなかったりします。

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    10. 資金調達の方法

    主には下記が代表的なものだと思います。
    ・融資
    ・補助金
    ・助成金
    ・投資
    ・クラウドファンディング

    一番オーソドックスな方法としては、やはり銀行からの融資になります。
    創業期の場合には、特に、日本政策金融公庫との付き合いになります。創業者に特化した国の銀行だと思ってください。

    補助金は様々な種類がありますが、基本的にはお金がもらえるわけではなく、何かの目的に対して、お金を使って、その使った金額の一部や全額が補助されるというのが一般的です。

    助成金は、主に人を雇用するなどの条件があり、その条件を満たすと助成されます。
    ただ、社会保険などに加入していないと、そもそも条件に入らないので、全ての起業家が使えるものではありません。

    投資は、株式会社が投資家から株を発行して、その代わりお金を投資してもらうという仕組みです。投資家は、投資したときよりも会社が成長して、株価が高くなることを期待しています。
    そのため、株価が劇的に高くなるような事業モデルでない限り、投資家は投資をしません。そのため、1人でコンサルタントとしてやっていくなどという事業がスケールするイメージのないような事業には投資はされません。

    クラウドファンディング
    こちらはプロジェクトや自らつくりたい商品・サービスをリリースするにあたって必要な資金を共感してくれる人から募るという仕組みです。
    クラウドファンディングには5つの分類があります。

    寄付型クラウドファンディング
    購入型クラウドファンディング
    融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)
    ファンド投資型クラウドファンディング
    株式投資型クラウドファンディング
    支援した際のリターンの違いや、プラットフォームを運営するために必要な免許の違いで分類がされています。

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    11. コロナ時代にあってオフィスはいらない!?

    起業当初からオフィスを構える必要はほとんどの方には不要だと思います。
    特にコロナ時代にあっては、オンラインが基本になりますので、オフィスも自ら賃貸する必要はほとんどないと思います。

    オフィスを構えるとなると、初期費用でかなりの金額がかかりますし、それなりの固定費を持つことにもなってしまいます。おススメできません。

    自宅でも良いと思いますが、自宅の住所を知られたくないということや、仕事柄、アポが多い方とか、自宅だと集中できないという方もいると思います。カフェでずっと打ち合わせということも辛いですし、意外とお金がかかったりもします。

    今だと、コワーキングオフィスが全国どこでもあります。
    コワーキングオフィスがとてもおススメです。金額はコワーキングオフィス次第ですが、月額で1万円程度から1人であれば使用させてもらえます。

    同じような人も集っていたりするので、ただの場所というニュアンス以外にもメリットがありますし、本当にコストとしてとても安くおススメですね。

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    12. 起業・独立・開業に向いている人、向いてない人

    起業のメリット・デメリット部分でも書きましたが、起業そのものが人によって捉え方が全く異なるため、(もともとの価値観次第で捉え方が異なります)起業にリスクがあるという風に思っている人は、そもそもあまり起業に向いていないと思います。
    やはり前向きな理由から、起業という選択にたどり着いている人は良いと思います。何となく消極的な理由で起業にたどり着いている人は危険です。

    起業したあとには、想定外のことばかり起きます。そのこと自体=新しいことばかり起きる、計画通りなかなかいかない、を楽しいとか、面白いと思えない人には全然向いていないかもしれません。こなさなくてはいけない役割も多岐に渡るので、決まったことをずっとやっていたいという人もまた向いていないと思います。


    極端なことを言うと、真っ暗闇の中を、全速力で進まないといけないようなものだったりするので、小さいことでへこたれない、失敗を失敗と思わない=成功のために絶対に必要なこと、そこから学びを得て、すぐに立ち上がり、新しいアクションに繋げることができる人などはとても起業に向いていると思います。

    個人的には、人に好かれる人というのも起業にとても向いていると思います。結局は、1人ではできないので、いろいろな人の力を借りることができるかが大切になります。この人だったら協力してあげたいと思われる人かどうかということも起業の不向きといえるかもしれません。


    何でもかんでも自分でという人は、最初の突破力という意味ではよいですが、1人でずっと走り続ける必要が出てきてしまい、途中でダメになってしまったり、疲れて走れなくなってしまうでしょう。

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    13. 起業・独立・開業の創業メンバーについて

    1人でやるか何名かで起業するか?どちらもメリットやデメリットがあります。創業メンバーということで、大切なことは、まず同じ認識を持っているか?ということです。
    これは、大きな意味でビジョンもそうですし、超短期軸での、初月の給与や、役割分担などについてもそうです。

    創業したてというのは、本当に、本当に、想定外のことだらけで、順風満帆に、計画通り進む会社なんてほとんどないわけです。

    一般的には売上が全然立たず給与がもらえないことなんて当たり前にあります。このときに、同じ創業メンバーとして、当たり前に状況に応じて、給与がもらえないことを自然に受け入れたり、それでもモチベーションを落とさず、一緒に事業にまい進できるかが大切になります。

    創業前においては、基本的に多くの人がうまくいくと思っていて、うまくいったときの心配をしていることが多くあります。(儲かったらどうしようかとか)最悪のケースの想定などが甘かったり、話し合っていないこともよくあります。

    これでは、認識が全然一致しておらず、こんな状況になるなんて聞いていなかったといって、すぐにいなくなってしまう創業メンバーもいます。
    また、創業メンバー選びにおいては、上記のような絶対的に強い認識のすり合せと、自分とは違う力や得意なことを持っている人と一緒にやったほうがいいと思います。

    自分と同じような専門性とか領域だと、結果による上下が生まれやすくなり、揉めるきっかけになりやすいのです。

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    14. 役員構成に関して

    起業したての会社で役員=取締役が多数いるという会社はまずないかと思います。代表の自分1人が代表取締役という会社が一番多いかと思います。 

    役員というのは、色々な意味で従業員とは異なります。会社のボードメンバーであることの位置づけや、報酬自体も役員報酬ということで、1年分を最初に決めてしまいます。会社の経営についての責任を持っています。
    ただ、株主とは決定的に異なります。会社法の株式会社の想定というのが、社会に散っている資本を資本家より集めて、効率的にその資本を使って会社を大きくしていく、ここでいう資本家が株主であり、株主は会社経営のプロだということは想定されておらず、会社経営のプロ=役員などという想定になっています。

    ただ実際は、このような想定に当てはまることのほうが稀で、日本の場合には、株主=役員も兼ねていることがほとんどです。株主は会社法でいう、会社の所有者ですので、持ち分に応じて、様々な権利を持っています。取締役を選定したり、解任したりすることもできます。
    そのため、誰を役員にするか?ということも大切なのですが、誰を株主にするかということは一層大切になるわけです。

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    15. 株とはなにか

    株とは、会社法的に言えば、会社の所有権にあたるものです。所有割合に応じて、会社に対して様々な権利を行使することができます。役員を選任したり、解任したり、事業の譲渡をしたり、他にも様々な権利があります。

    会社の所有権そのものですので、むやみに株を自分以外の人に渡してはいけません。
    割合を間違えて渡してしまうと、その割合に応じた権利主張をされる可能性があります。
    株を第三者に渡す場合には、必ず専門家に相談をしてください。

    うまく株を使って資金調達をすることもできます。株というのは会社の所有権=会社そのものなので、株をうまく発行し、引受先を見つけることで、会社は株の引換に資金を得ることができます。 

    メディアなどで〇〇社が〇億円資金調達しましたなどのニュースが出ていますが、この資金調達の際には、株を発行しているわけです。 

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    16. 税理士・弁護士など士業との契約タイミング、選び方

    税理士や弁護士との契約については、最初から結ぶ必要はあまりないと思います。
    税理士は基本的には、決算の際に必要になってきますが、今ではクラウド系の会計ソフトでもわかりやすくなってきており対応できる場合もあります。

    取引数が多いとか、初年度よりかなり売上が出ているなどということであれば、税理士と最初から契約することもよいかもしれません。ただ取引などが全然なければ、税理士の役割でやってもらうこともないので、不要といえます。

    弁護士につきましては、業界によってということが大きいでしょう。良くある業界でよくありそうな事業をやっている場合には、普通にやっていればそれほどトラブル=弁護士が必要になるような、ことはありません。
    ただ契約書のやりとりがとても多いとか、その契約書がとても重要だということであれば、都度弁護士にチェックしてもらうなどでもよいと思います。

    基本的には不要だと思います。税理士も弁護士も本当に数多いますので、選び方としては、相性と、値段、専門性だと思います。スピード感も欠かせませんので、スピード感のある専門家を選ぶべきです。


    また、コミュニケーションツールとしていまだにメールしか使っていませんというような専門家も多数いますので、コミュニケーションツールが合う人はもちろん、トレンドのビジネスモデルなどにも通じている専門家を選ぶべきだと思います。

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    17.コロナ時代はクラウドサービス徹底活用

    起業家の基本として、固定費を持つべからず、無駄なものにお金を使うべからず、があります。クラウドサービスは基本的には便利で、費用的にも安いことがあります。しかし、まずは今のフェーズで本当に必要か?を見極めて使いましょう。
    起業直後から一般的に必要になってくる(=業務として発生する)業務で、役立つクラウドサービスをちょっと書いてみます。

    ・会計系のクラウドサービス:弥生会計、MF、freeeなど
    ・チャット系のサービス:slack、チャットワークなど
    ・実際の日常業務全般:クラウドワークス、ランサーズ
    ・顧客管理系のサービス:サイボウズ、セールスフォースなど
    ・データ共有など:ドロップボックス、グーグルドライブなど
    その他にも、営業支援、ウェブマーケティング、専門家相談など、クラウドを活用したサービスはたくさんあります。

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    18. メンターについて

    メンターというのは、相談役であり、起業前、起業後いずれも信頼のおけるメンターがいたほうが良いと思っています。メンターへの相談内容としては事業のことはもちろん、自らの思考や考え方、コンディションなどについてということもあると思います。

    起業家はとにかく孤独ですので、定期的に状況などを気軽に相談できたり、的確に客観的な視点で意見やアドバイスをしてくれる人を持つことは極めて大切です。
    メンターは1人である必要もありません。1人の人が知っていることは僅かですので。
    また、本をメンターにするということもできます。信頼のおける本をタイミングタイミングで何度も読みなおすということです。

    あなたの状況が変われば、本が意味していることも変わって、いつ読んでも新鮮で、あなたにヒントを与えてくれるでしょう。

    19. 営業の仕方

    正直、起業後に一番大切なことは、営業活動そのものだと思います。営業が強い会社はなかなか潰れません。逆に営業が弱い会社はすぐに潰れてしまいます。

    営業と言っているのは、ゴリゴリ電話をかけたり、飛び込みの営業活動を意味しているわけではありません。商品・サービスが売れる仕組み全体のことを言っています。
    その中には、もちろん効果がよければ電話営業などもあると思います。しかし、販売してくれる代理店をつくっていくことや、ネットで販売する仕組み、広告運用を徹底的に極めるということもまた営業活動になります。

    会社の商品やサービスに応じて、どのような営業方法が適切か?ということはあります。大切なことは商品・サービスを戦略的に、主体的に売っていくということを意識しておくことです。
    どのような方法でもよいので、しっかりと営業目標、目標数字とその達成方法についてPDCAを回す必要があります。

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    20. 採用の仕方

    起業したあとではじめて採用する場合や、まだまだ小さい規模のときの採用についてです。基本的には既にやっていて儲かっている他社と比べて、一般的には高い賃金は結論出せないわけです。そうなると、お金軸で動いている人というのは採用できません。


    でも、これでよいのです。お金軸で動いている人を採用してしまうことほど、起業したあとでのはじめて採用する、小さい規模のときの採用には合っていません。

    このタイミングでの採用において大切なことは、何をやっているのか?それがどこに繋がっているのか?何を目指しているのか?という会社や事業のビジョンに対しての共感での採用にこだわるべきです。
    つまり、創業者のあなた自身が、良いビジョンを描けている必要がありますし、あなたの話を聞いたときに、ワクワクしたり、体が熱くなったりすることが大切です。

    結果として、身近にいる人があなたの活動をみていて、一緒にやりたくなったとか、お客さんが働きたいと言ってきたなど、このような結果になることも良い会社だと多くあります。スキルではなく、本質にこだわってください。


    会社=人ですので、会社の目指しているものをぶらさずに、そこに共感をしてくれる人を仲間に入れてください。また起業の世界では、縁故採用、リファラル採用が今やかなり一般的になってきています。会社のメンバーが良い会社だと思って、友人や知人を誘うというとても良い仕組です。

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    21. 資金繰りについて

    会社にとってお金=血液です。お金の流れである資金繰りはまさに、生命線といえるでしょう。資金繰りとは、日々の入金と支払のバランスを調整しながら、会社が資金ショート(資金がなくなる)しないようにする一連のことを指しています。

    ただ、よくドラマなどで中小企業の資金繰りについて出てきますが、取引数などが多かったり、特に、支払と入金の時間差があったり取引が多い業界(モノづくりなど)や、初期に大きな設備などの投資をするような業界や、先に仕入れが必要な業界などでなければ、それほど、資金繰りということは出てこないと思います。
    もちろん、想定通りいかず売上が出ない場合には、資金繰りに苦労することはあると思いますが。

    資金繰りの中では、キャッシュフローといって、お金の流れが特に重視されます。
    キャッシュフロー経営といわれるくらいですので、キャッシュフローを意識して経営できるようになりましょう。

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    22. 銀行との付き合い方

    経営者と銀行というのは紛れもなく仲間だと思っています。もちろん双方ビジネスですので、WIN-WINの関係でなくてはなりません。銀行はよく、晴れの日に傘を貸し雨の日に傘を取り上げると揶揄されることもあります。

    しかし、会社にとってお金は間違いなく血液であり、途切れたら死にます。この血液であるお金を足りないときには、輸血してくれたり、お金だけでなく、経営上のアドバイスを冷静な視点でくださったり、見込みとなるお客さん先を紹介してくださったり、本業の支援を含めてやってくださる熱心な銀行もあります。

    銀行が熱心になるのは、応援してあげたいと思うからにほかなりません。そうすると、お金が必要なときだけ銀行に行ってお願いして、お金を借りることができたら顔を出さないというような経営者であってはいけません。
    日頃から銀行の担当者とは、コミュニケーションを取りながら信頼関係を築いていくことがとても大切になるわけです。

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    23. 上手くいっている起業家の共通点

    ・営業思考を持っていることがまずあると思います。数字へのこだわりを持って、数字をちゃんと達成しています。営業というのは、ゴリゴリテレアポしたり、訪問営業したりということを意味していません。

    数字をつくるためには、ただひたすら営業活動をしたらよいのでしょうか?僕は違うと思います。まずすべきは、自分達が他社と比べて、明らかにお客さんに提供できる価値は何か?を問うことからだと思いました。またそもそも自分たちは何をしたい存在だったのか?もです。


    つまり、数字をつくるためには、お客さんの課題解決ができないといけないわけですし、その課題解決ができたときに、本当に自分達はワクワクするのか?を考えなくてはいけないないのです。

    課題解決をするものがあくまでも商品・サービスなわけです。そのため商品・サービスをよくしようと思ったら、お客さんに会っていくことを続けないとよくなっていかないのです。お客さんに会うこと=営業だと僕は思っています。


    ゴリゴリ売り込むことではありません。お客さんの課題を解決することを考えて、動いていることが営業なわけです。やっている中で、独自のポジションを見つけている印象があります。

    ポジションというのは、商品・サービスを他社と比べたときには、お客さんからすると、この会社にしかないというような特徴などを持っているということです。結果として自分達のやりたいことを目指していると、ポジションはできているんだと思います。

    競合との違いを意識しながら、自分達のポジションをつくるという理にかなったアプローチもありますが、多くの野性的な起業家には相性のよくない発想かと思います。自分達のやりたいことを超特急で進めていくことで、結果として、独自のポジションができているというほうがよいかなと思います。

    24. 新人経営者が注意すべきこと

    基本的にはほとんど全ての経営者がはじめての会社経営ですので、新人なわけです。
    何に注意すべきか、少し書いてみます。

    ・会社経営をやっている人はすでにいるので、我流でやる必要がどこまであるのかということ。柔軟に謙虚に、学ぶ姿勢や協力を求める姿勢を持つことが大切です。

    ・会社経営者と、そこで働く従業員とでは役割や認識に大きな違いがあり、すぐそれが埋まるわけではないということ。ビジョンを持ちつつ、従業員とのコミュニケーションは密に、頻度よくやらなくてはいけません。1回言ってわかってもらえないなんて当たり前です。100回は言い続けましょう。

    ・成長していくことは極めて大切で、成長志向であるべきですが、膨張をしてはいけないということ。成長と膨張を同じくしている人が多くいます、膨張の先にあるのは、破裂です。

    ・自分がどんな目的に基づいて、何故、今の事業を、今のメンバーと、今のやり方でやっているのか?を常に疑うべきです。当たり前と自分の常識を疑うこと、また常に何故を問う経営者になるべきです。

    25. フランチャイズ起業について

    フランチャイズとは、既に確立された事業モデルを、他社にお金と交換で伝授する、1つの事業モデルです。起業したいと思ったときに、自らアイデアを持っている人と、そうでないものの事業をやってみたいという人がいます。
    後者の場合には、フランチャイズは最適なマッチをするわけです。フランチャイズは、フランチャイザーというフランチャイズの権利を持っている側と、フランチャイジーというフランチャイズのモデルを利用させてもらう側、それぞれにとって、うまくいけば、メリットのある仕組みです。

    フランチャイザー側のメリットとしては、一番は自己資金のみでなく、他社の資金を活用して、スピード感を持って事業を展開できることです。フランチャイジー側のメリットとしては、自ら事業を考えることをしなくてよいこと、成功確率の高い事業を行うことができるところにあると思います。
    もちろん、事業に100%なんてことは絶対にありませんので、フランチャイズの仕組であっても失敗することは多々あります。

    最近では、シニア世代の起業をはじめ、全体としても起業を考える人が増えています。その中で、フランチャイズの位置づけは、うまくいけば、とても合理的な仕組みですので、良いフランチャイズ本部を見極めることができるとよい選択肢といえると思います。

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    26. 女性の起業について

    女性起業は大きく2つに分かれます。1つは、趣味とさほど変わらない形での独立です。このパターンは急速に増えています。講座やスクールに通って、インストラクターや、講師の資格を得たので独立するというようなもので、お花、料理、お菓子、手芸、コーチングなど多岐にわたります。


    この場合多くの人が、売上が全然立たずに困っています。事業をやるという意識やマインドセットを持って、はじめたというよりは、何となく甘い誘い文句に乗っかってしまって的な女性がたくさんいます。起業はフェアなので、実力がない限りはやはりやっていけない象徴的なケースです。

    もう1つのパターンは、比較的人気がある、影響力のあるやり手の女性が、女性向けや、女性活用の文脈で事業をはじめるケースです。
    この場合には、もともと実績や経験の十分な女性や、影響力を持っている女性、センスの良い女性でもあったりするため、事業としては十分に成立することが多くあります。

    女性起業の特徴としては、数字などを比較的苦手にしている方が多くいる印象で、数字面などは専門家に力を借りつつなどやっていけると、自らの強みにフォーカスできて一層よい結果を生みやすいと思います。
    何となくでスタートしてしまう趣味的な起業は失敗のリスクが高いので(自分が楽しむ意味では全く問題ありません)、しっかりと準備が必要です。

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    27. 学生の起業について

    学生起業の良いところは、間違いなく、リスクがないこと、大きなチャレンジができること、しがらみや常識がないため、色々なことをフラットや本質でみることができることがあると思います。


    デメリットは、お金がない、経験がない、知識や人脈がないことです。(これは表裏一体で、あることによってバイアスになってアイデアの邪魔になることも多々あるわけです。)

    学生起業家で失敗している人の特徴ですが、礼儀やマナーができていないことがあげられます。ビジネスの基本はWINWINですが、自分のことしか考えていない人が多くいます。


    多少のビジネスマナーの失敗などは誰でも目をつぶってくれると思いますが、人としての筋を外して、約束を守らない、言ったことをやらない、責任を果たさないなどという人が多いのも事実です。


    かたや、誠実に信頼関係を大切にすることができれば、若いのによくできた人だということで、多くの大人に可愛がられます。このような学生起業家はよい結果になりやすいです。

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    28. シニアの起業について

    ライフシフトの100年時代、AI化、働き方改革などによって、定年まで働くことが勝ち組だという構図が壊れています。また定年まで働いたとしてもその後まだまだ寿命が延びて時間があるため、挑戦したいとか、培ってきたもので社会に貢献したいと考えるシニア世代の人がとても増えています。

    シニア世代で起業を考える人というのは、基本的には培ってきたものを生かして、手堅い起業をされる方が多いです。ゴリゴリ事業を大きくしていこうとされる方もおりますが、薄く長くでも働き続けることができるようにと考えている方も多くいます。

    培ってきたものが多くあったり、ネットワーク、資金も、一般的にシニアでない方に比べると豊富にあります。そのため、手堅い事業を立てることがしやすい状況にあります。

    ただ一方で、起業の仕方を知らないと、お金があったりするため、お金の使い方が雑であったり、無駄なものにお金を使っているケースも散見したりします。

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